表皮母斑のレーザー治療の効果は?赤ちゃんにみられる表皮母斑の原因や保険適用の可否も解説
表皮母斑は、生まれつきまたは幼児期に現れる茶色〜褐色のあざで、多くは良性のため放置しても健康上の問題はありません。ただし、悪性が疑われるケースや見た目への影響が大きい場合には、手術やレーザー治療が検討されます。
そんな表皮母斑ですが、「レーザーで本当に治せる?」「レーザー治療の効果とは?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、表皮母斑のレーザー治療の効果を詳しく解説します。また、赤ちゃんにみられる表皮母斑の原因や保険適用の可否も併せて紹介します。
この記事を読めば、表皮母斑をレーザーで治療する効果や注意点を理解できるので、症状を改善したい方はぜひ参考にしてみてください。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。
「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
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表皮母斑の特徴

レーザー治療の効果を紹介する前に、表皮母斑の特徴を以下の内容で解説します。
- 症状
- 原因
- 種類
それぞれ詳しくみていきましょう。
症状
表皮母斑は症状がほとんどないあざですが、炎症がみられる場合は強いかゆみを伴って、日常生活に影響することもあります。色調は茶~褐色で、皮膚のざらつきや小さな盛り上がりなどがみられます。
基本的に良性の病変で自然に消えることはなく、成長とともに大きくなることがほとんどです。ただし、ごくまれに悪性化することもあるため、経過観察が推奨されています。症状や見た目が気になる方は、早めの治療が必要です。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、子どものあざや美容皮膚科を中心とした形成外科・皮膚科クリニックです。表皮母斑やあざの症状が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。
>>東京都文京区で表皮母斑を治療するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷
原因
表皮母斑は、皮膚の角化細胞(ケラチノサイト)が異常に増殖することが原因で現れます。皮膚の内側では毎日細胞分裂が行われて表面に新しいケラチノサイトが現れ、自然に剥がれ落ちるのが通常です。
表皮母斑は何らかの異常でケラチノサイトが皮膚表面で増殖し、厚みを増したまま残ることでざらつきのあるイボ状のあざとして現れるのが原因です。
なぜこのような異常が起こるのかは解明されておらず、血管の関与や胎児期の遺伝子変異など、いくつかの要因が指摘されています。
種類
表皮母斑は以下の3種類に分けられ、それぞれ特徴が異なります。
| 表皮母斑の種類 | 特徴 |
| 限局型 | 一箇所に集中して現れるタイプ。
褐色〜灰褐色で細かい凹凸がある。 最も多くみられる表皮母斑。 |
| 広範型 | 体の片側に発生線に沿って現れる。
色調はさまざまで、平坦なものから軽く隆起しているタイプもある。 |
| 炎症型 | 強いかゆみを伴う炎症しているタイプ。
体の片側に現れることが多く、イボ状の隆起がみられる。 |
表皮母斑のタイプによって見た目や質感、広がり方が異なります。なかでも、炎症型は強いかゆみで生活に支障が出たり、範囲が広がったりしやすいため、早めの治療が推奨されます。
表皮母斑に関しては、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
https://aza-kids.jp/column/bruise/2975/
表皮母斑の治療に用いるレーザーの種類と効果

表皮母斑の治療に用いられるレーザーの種類は、主に以下のとおりです。
- Qスイッチルビーレーザー
- ヤグレーザー
- 炭酸ガスレーザー
1つずつ紹介します。
Qスイッチルビーレーザー
Qスイッチルビーレーザーは、波長694nmの光を極めて短いパルスで照射することで、メラニン色素に反応して色素を薄くするレーザーです。シミやメラニン性のあざの治療に適しており、タトゥーやアートメイクなどの色素も除去します。
正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えつつ、メラニンのみを狙って治療できるのが特徴です。
ヤグレーザー
ヤグレーザーは532nmと1,064nmという2種類の波長を使い分けることで、色素の種類に合わせた治療ができるレーザーです。熱エネルギーによって色素を徐々に薄くしていくため、シミやそばかす、青あざなどの治療に用いられます。
光の熱エネルギー(光熱作用)・音響エネルギー(光音響作用)で患部を治療するため、副作用が少ない点が特徴です。ただし、複数回の治療が必要となるケースが多く、再発の可能性もあります。治療の際は、効果とリスクのバランスを医師と相談することが重要です。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、10,600nmの遠赤外線で皮膚の水分に反応し、組織を蒸散させるタイプのレーザーです。盛り上がりを伴うイボ状の母斑や、厚みのあるタイプに用いられることがあります。
皮膚を削ることで病変を除去できるため、レーザーのなかでも再発のリスクが低い傾向にあります。照射後はかさぶたや傷跡、色素沈着や色素脱失が起こる可能性があり、アフターケアや紫外線対策が必要です。
表皮母斑のレーザー治療後の経過

治療後の経過は、使用するレーザーの種類や病変の深さ・広がりによって異なります。Qスイッチレーザーやヤグレーザーは、照射後数時間~数日で赤みや軽い炎症が現れ、数日以内に落ち着くことがほとんどです。
照射後に皮膚が再生するまでには1〜2週間程度を要し、その後徐々に色味が薄くなる傾向にあります。
炭酸ガスレーザーはかさぶたの形成後に数週間で皮膚が再生し、完全に治癒するまでには2〜4週間程度かかることがあります。施術後は1日1~2回患部を洗浄し、クリニックで処方された軟膏を塗布するのが一般的です。
以下の記事では、Qスイッチルビーレーザーの経過を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
表皮母斑の治療にレーザーを用いるメリット

表皮母斑にレーザー治療を用いるメリットは、以下のとおりです。
- 切らずに治療できる
- 施術時間やダウンタイムが短い
- 外来で治療できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
切らずに治療できる
レーザー治療のメリットは、メスで切開しないため線状の傷跡は残らない点です。色素沈着やあざの残存が発生する可能性はありますが、周囲の健康な皮膚にダメージを与えにくく、線状の傷跡は残りませんが、凹凸は残ります。
顔や首など目立ちやすい部位の母斑であれば、レーザー治療が推奨されることがあります。
施術時間やダウンタイムが短い
レーザー治療は5~20分程度で完了し、ダウンタイムの長さは個人差もありますが、1~2週間程度がほとんどです。/施術時間やダウンタイムの期間が短い/ことで、忙しい方でも手軽に治療を受けられます。
見た目に影響することもほとんどないため、日常生活にすぐに戻れる点もメリットの1つです。ダウンタイムが短いことで、術後のケアも少なくて済みます。
外来で治療できる
レーザー治療は局所麻酔で対応できるため、日帰りの外来治療が可能です。入院の必要がないため、忙しくて時間がとれない方にも適しています。
複数回の治療が必要なケースもありますが、数ヶ月に1回程度のため、継続して通院しやすいメリットがあります。
表皮母斑の治療にレーザーを用いるデメリット

レーザー治療はメリットが多いですが、なかには以下のようなデメリットもあります。
- 再発する可能性がある
- 複数回の治療が必要
- 色素沈着する恐れがある
1つずつ解説します。
再発する可能性がある
レーザー治療は皮膚の深い場所に熱エネルギーが届きにくいため、真皮層にある母斑は治療後に再発する可能性があります。切除が可能な炭酸ガスレーザーによる治療後でも、再発率は約50〜70%と報告されています。
そのため、悪性化が認められる母斑には、レーザーよりも手術が推奨されることが一般的です。レーザー治療を希望する際は、照射後に再発するリスクを把握しておかなければなりません。
複数回の治療が必要
レーザー治療は一度の照射で完全に除去できることが少なく、複数回の治療が必要です。特に、母斑が広い範囲にあるケースや真皮層にある場合は、治療回数が多くなる傾向にあります。
複数回の治療をする場合は肌の回復期間として3ヶ月以上の間隔を空ける必要があるため、治療に1年以上かかる方もみられます。
治療回数を少なくするには、乳児期からの治療がおすすめです。赤ちゃんの肌は薄く母斑も小さいため、患部にレーザーが届きやすいメリットがあります。そのため、治療回数が少なくて済み、再発する確率も抑えられます。
色素沈着する恐れがある
レーザー照射後の色素沈着は、かさぶたを無理に剥がした場合や紫外線対策を怠った際に生じる可能性が高くなります。また、レーザーの出力が強過ぎた場合も色素沈着を招く恐れがあります。
このようなトラブルを防ぐには、治療後の紫外線対策の徹底と適切なスキンケア、医師の指示に従ったアフターケアを意識することが重要です。
表皮母斑のレーザー治療の副作用

レーザー治療後の副作用は以下のとおりです。
- 炎症後色素沈着
- 色素脱失
- 再発
- 痛み
1つずつ解説します。
炎症後色素沈着
レーザー照射後に肌が炎症した状態になると、治癒の過程で色素沈着を起こしやすくなります。これを炎症後色素沈着と呼び、治療から1ヶ月経過する頃から患部の色素が濃くなる症状がみられます。
炎症後色素沈着は日本人の肌タイプにおいてほぼ100%の割合で発生するといわれており、改善するまでに6ヶ月〜数年かかることがほとんどです。症状は日常的に日焼けする環境にいる方や、傷の回復が遅い方に発生しやすい傾向にあります。
色素脱失(脱色)
色素脱失はレーザーの熱や衝撃でメラニンを過剰に破壊することで生じる、肌の白斑化です。照射した箇所のみ白斑のような症状が現れるため、目立つこともあります。色素脱失が生じると、元の肌色に戻るまでに時間がかかることがほとんどです。
メイクやコンシーラーで隠すしかないため、施術前にリスクを理解しておくことが大切です。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、子どものあざや美容皮膚科を中心とした形成外科・皮膚科クリニックです。表皮母斑やあざの症状が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。
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再発
表皮母斑は真皮層に存在するため、レーザー治療後に再発する可能性があります。母斑が真皮層にある場合はレーザーが届きにくいため、慎重な診断と照射が必要です。
再発時には追加の照射や手術が検討されることもあるため、経過観察を怠らず医師に相談することが大切です。
痛み
治療には注射の麻酔を行いますので注射の時に痛みがあります。施術中に痛みはありませんが、3時間ほどで麻酔の効果が切れますので、その後ヒリヒリとした痛みが現れます。
炭酸ガスレーザーでも同様の痛みがあります。
治療後のケアが不十分だと痛みや不快感が長引いたり、瘢痕形成につながったりする可能性もあるため適切なケアが必要です。
以下の記事では、Qスイッチルビーレーザーのダウンタイムを解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
表皮母斑のレーザー治療は保険が適用される?

表皮母斑の治療は病変の性質や症状、治療目的によって保険適用となる場合があります。母斑が大きい場合や盛り上がっているタイプ、悪性化する恐れがある場合は治療が必要なため保険適用となることがほとんどです。
子どものあざは保険適用としているクリニックも多いため、事前に確認してみてください。自由診療とみなされるのは、美容目的の治療の場合です。ただし、母斑があることで精神的なダメージを受けていると判断された場合は保険が適用されることもあります。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、子どものあざや美容皮膚科を中心とした形成外科・皮膚科クリニックです。表皮母斑やあざの症状が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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表皮母斑のレーザー以外の治療

表皮母斑の治療には、レーザー以外に外科的切除が選択されることもあります。病変が広範囲にある場合や皮膚の深い層まで及んでいる場合、将来的な悪性化が懸念される場合は手術が選ばれる傾向にあります。
手術にかかる時間は30分程度で、1~2週間後の抜糸が一般的です。局所麻酔であれば日帰りで受けられますが、症状によっては全身麻酔が施され、入院が必要なこともあります。
表皮母斑の治療に手術を選ぶメリット

外科的切除は病変を根本から取り除く治療法のため、母斑の残存や再発のリスクがないメリットがあります。母斑が小さければ体への負担も少なく、日帰りできることがほとんどです。一度の手術で済むため、抜糸以外は通院の必要もありません。
切除することで悪性化を心配する必要もないため、安心して過ごせます。ただし、傷跡が残ったり術後のケアが必要だったり、回復まで時間がかかることもあります。目立つ場所に傷が残ると戻るまでに時間がかかる点も、デメリットです。
表皮母斑の手術費用

表皮母斑の手術費用の目安は、以下のとおりです。
| 露出部の大きさ | 保険適用(3割負担) |
| ~2cm | 5,000円程度 |
| ~4cm | 11,000円程度 |
| 4cm以上 | 15,000円~ |
治療費は、露出部の有無や母斑の大きさなどによって異なります。自由診療の場合は、3mm未満で10,000円程度、3cmだと55,000円程度といわれています。
ただし、医師の判断に応じて費用が異なる場合もあるため、あくまで目安としてください。治療費の詳細は、各クリニックに直接確認する必要があります。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。
「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
| アクセス | 東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩2分 →アクセス方法 |
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火・木 10:00〜17:00 |
| 休診日 | 土日祝 |
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まとめ

この記事では、表皮母斑に対するレーザー治療の効果を詳しく解説しました。
表皮母斑は自然に消えることがないため、見た目が気になる場合は傷跡が残りにくいレーザー治療が推奨されています。発生する原因はケラチノサイトが異常に増殖するためですが、詳細は明らかになっていません。
母斑に悪性化が認められた場合や生活に影響を与えると判断された際は、保険が適用されます。美容目的と判断された場合は自由診療となるのが一般的です。
この記事を参考に、表皮母斑に対する適切な治療法を知り、医師と相談のうえ納得のいく選択をしましょう。
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記事監修者プロフィール
院長杉本 貴子
Sugimoto Atsuko
- 経歴
-
- お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
- 獨協医科大学 卒業
- 国立国際医療研究センター 初期研修
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
- 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長
【関連病院】
- 東京美容医療クリニック
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
- 資格
-
- 医学博士
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
- 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
- アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
- クールスカルプティング 認定医

