生まれつきある茶あざはレーザー治療で消せる？治療の経過や失敗例、保険適用条件も解説

茶あざは改善が難しいあざの1つで、レーザー治療の効果がみられないこともあります。そんな茶あざですが、「レーザー治療で消えることはある？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、レーザー治療が効果的な茶あざや、治療に用いられるレーザーの効果など詳しく解説します。また、治療の経過や失敗例、保険適用となる条件も併せて紹介します。

この記事を読めば、茶あざのレーザー治療の効果を理解できるので、治療を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。

「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

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レーザー治療が効果的な茶あざ

レーザー治療により改善が期待される茶あざは、主に以下のとおりです。

• 扁平母斑
• 遅発性扁平母斑（ベッカー母斑）
• カフェオレ斑

1つずつ詳しくみていきましょう。

扁平母斑

扁平母斑は、皮膚に現れる先天性の平坦な茶あざです。メラニン色素が表皮に増加することで、発生するといわれています。扁平母斑は目立つ部位に現れると、見た目に影響を与えることがあり、治療を検討する方も多いです。

治療にはQスイッチルビーレーザーが用いられますが、一度では改善しないため、根気よく続ける必要があります。成人になって治療すると改善しにくく、治療効果は乳幼児で約50〜60％、成人では約20％となっています。

茶あざは治療後に薄くなっても再発しやすいため、子どものうちから治療を始めるのがおすすめです。

遅発性扁平母斑（ベッカー母斑）

遅発性扁平母斑は、思春期に発生する茶色の斑点で、肩や背中に発毛を伴って現れることがほとんどです。悪性化することはありませんが、見た目を気にする方が多い傾向にあります。

治療はQスイッチルビーレーザーを用いて、あざを目立ちにくくします。毛を薄くすることを優先したい場合は、レーザー脱毛を照射すると効果的です。

カフェオレ斑

カフェオレ斑は、淡い茶色の斑点で、扁平母斑の一種とされています。治療はQスイッチルビーレーザーが効果的ですが、5歳以降はカフェオレ斑の形状によって、効果が異なります。

地図のようにギザギザした形のカフェオレ斑は治療効果が高く、円形の場合は低い、顔は効果的、体や四肢は効果が出にくいなどの傾向はありますが、月齢や皮膚状態、レーザー照射後の管理でも結果が変わってきますので効果の有無は一概には言えません。カフェオレ斑も乳児期の治療が効果的なため、早めの受診が推奨されています。

赤ちゃんや子どもの茶あざに関しては、以下の記事でも解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。

赤ちゃんや子供の茶色いあざの原因を紹介！突然できるあざや生まれつきみられるあざ・増えるあざについても解説

茶あざのレーザー治療について

ここからは、Qスイッチルビーレーザーを用いた茶あざの治療のメカニズムと、期待できる効果を解説します。

治療のメカニズム

Qスイッチルビーレーザーは、メラニン色素に特異的に反応し、短時間で高エネルギーを照射するレーザーです。照射されたレーザー光は、メラニン色素に吸収され、熱エネルギーに変換されます。

レーザーの熱がメラニン色素を破壊し、体内に自然に排出されることで、あざの色が薄くなる仕組みです。Qスイッチルビーレーザーを点状に照射することで、小さな茶あざにも効果が期待できます。

レーザー治療で期待できる効果

レーザー治療により、以下のような効果が期待できます。

• 色素の減少
• ダウンタイムの短縮
• 安全性の向上

Qスイッチルビーレーザーを照射することで、メラニン色素が破壊され、あざの色が薄くなります。治療後の回復が早く、日常生活への影響が少ないため、適切な機器と技術で安全に治療が進められます。

茶あざのレーザー治療は、専門の医師による適切な診断と治療計画が重要です。治療を検討される方は、信頼できる医療機関での相談をおすすめします。

皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門としている形成外科・皮膚科クリニックです。茶あざに悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。

>>東京都文京区で茶あざを治療するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

茶あざのレーザー治療の流れ

レーザー治療の流れは、以下の3つのステップです。

1. カウンセリング
2. 治療
3. アフターケア

順番に詳しくみていきましょう。

1.カウンセリング

医師とのカウンセリングでは、症状や希望を詳しく伝え、診察結果と併せて最適な治療方法を検討します。治療回数や費用などの説明を受けます。

2.治療

治療当日は、レーザー照射部位に麻酔クリームやテープを施します。その後、適切なレーザーを照射して治療します。照射時間は5分程度ですがサイズが大きい場合は15分ほどかかります。照射後は軟膏を塗布し、テープで覆うことが一般的です。

3.アフターケア

治療後は照射部位にかさぶたが形成され、7～10日ほどで自然に剥がれます。この期間中は、軟膏を塗布し、テープで保護することが推奨されます。また、紫外線対策として日焼け止めの使用や、炎症を防ぐためのスキンケアを適切にすることが重要です。

茶あざのレーザー治療後の経過

茶あざのレーザー治療後は、7割の方が再発して元に戻り、治療前よりも薄くなる方は2割程度です。1割は「前より濃くなった」といった方もいます。それぞれの経過を詳しくみていきましょう。

7割は元に戻る

茶あざのレーザー治療を受けた方の約7割は、治療後に再発しています。再発は1年かけて進みますが、治療後に色素沈着で濃くなったと感じる方もみられます。

あざが濃くなった場合でも、少しずつ元に戻ることがほとんどです。

薄くなる

「治療後に茶あざが薄くなった」と効果を実感できる方は、約2割です。ただし、数年かけて再発する方も多くみられます。

乳児期であれば高い効果に期待できますが、成人後は改善しにくいあざのため、再発率が高くなっています。

濃くなる

治療後約1割の方が、前よりあざの色が濃くなったり、毛穴の影響でまだらになったりすることもあります。あざの色が濃くなる症状は、一時的な可能性もあるため、経過観察が必要です。

以下の記事では、生まれつき茶あざがある原因を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

生まれつき茶あざがある原因は？茶あざの種類や治療方法・ダウンタイムなどを解説

茶あざにレーザー治療をした際の失敗例

茶あざの治療に効果的なレーザー治療ですが、以下のように「失敗した」と思われることもあります。

• あざが消えない
• 再発した
• 色が濃くなった
• かさぶたができない
• 白斑化した
• 色素沈着・炎症が残った

それぞれ詳しくみていきましょう。

あざが消えない

茶あざに対するレーザー治療をした後に、あざが消えないといった例は、失敗ではありません。茶あざは、治療で消えにくいあざです。一度の治療では改善しにくく、レーザー照射後も増え続ける傾向にあります。

レーザー治療は回数を重ねることで、あざが薄くなる効果に期待できます。

再発した

レーザー治療後にあざが薄くなっても、時間が経過するとほぼ再発します。茶あざは再発しやすいあざのため、失敗ではありません。乳児期であれば再発率を防げますが、成人だと難しい傾向にあります。

再発したと感じたら、再治療が必要です。

以下の記事では、扁平母斑の再発に関して詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。

扁平母斑が再発する可能性はある？再発する原因や防ぐ方法・いつ再発するのかなどを解説

色が濃くなった

レーザー治療後に、あざの色が一時的に濃くなることがありますが、3ヶ月ほどで自然に改善することがほとんどです。原因はレーザーがメラニン色素に作用する過程で、周囲の組織に炎症を引き起こすためです。

治療後に再発して、前よりあざが濃くなる方もいます。治療の経過には個人差があるため、テストをするなどして事前に医師に確認しておくことが大切です。

かさぶたができない

レーザー治療後にかさぶたが形成されない場合、照射出力が不十分だった可能性があります。出力が弱すぎると、メラニン色素に十分なエネルギーが届かず、かさぶたが形成されにくいことがほとんどです。

かさぶたができない場合は、あざが改善しにくいと考えられるため、医師に相談してみてください。

白斑化した

レーザー治療後に、患部が白く白斑化することがあります。これは、メラニン色素をターゲットとするレーザーが正常な色素細胞にも影響を与え、色素が失われることで起きる症状です。

時間の経過とともに周囲の皮膚と色が馴染み、元に戻る傾向にあります。

色素沈着・炎症が残った

レーザー治療後に色素沈着や炎症が残ることがあります。これは、治療後の炎症反応で、メラニンが過剰に生成されるためです。

このような場合、数ヶ月〜数年で自然に落ち着きますが、アフターケアを怠ると長引くこともあります。照射後は、紫外線対策や保湿など、適切なアフターケアが大切です。

皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門としている形成外科・皮膚科クリニックです。茶あざに悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。

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茶あざのレーザー治療は保険適用？

茶あざの治療は、保険適用になることがほとんどです。ここからは、保険適用の条件と、レーザー治療にかかる費用を解説します。

保険適用の条件

扁平母斑とベッカー母斑、カフェオレ斑は、基本的に保険適用で治療可能です。保険適用となる条件は、以下のとおりです。

• 施術間隔は3ヶ月に1回
• Qスイッチルビーレーザーの保険適用治療は2回まで
• 厚生労働省が認めたレーザー機器以外は使用不可
• 医師が治療が必要と認めた場合

保険適用となるのは、3ヶ月に1度の治療を2回までが限度です。治療する機器は厚生労働省に認可された機器のみで、自分で選べません。自分で選ぶ際は、自由診療となります。

これらの条件は、クリニックによって異なる場合もあるため、事前に確認してみてください。

茶あざのレーザー治療の値段

茶あざの保険適用となった場合のレーザー治療の費用は、以下のとおりです。

治療の範囲	3割負担	1割負担
～4㎠	6,000円	2,000円
～16㎠	7,110円	2,370円
～64㎠	8,700円	2,900円
64㎠以上	11,850円	3,950円

自由診療の場合は、料金が高くなるため、事前に確認が必要です。

皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門としている形成外科・皮膚科クリニックです。子どものあざは保険適用にて対応しているため、ぜひお気軽にご相談ください。

確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。

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茶あざのレーザー治療後の注意点

茶あざのレーザー治療後は、適切なアフターケアが重要です。主な注意点は、以下のとおりです。

• 紫外線を防ぐ
• 触って傷つかないように気をつける
• 経過観察をする

1つずつ解説します。

紫外線を防ぐ

治療後の皮膚は敏感になっており、紫外線によるダメージを受けやすくなっています。紫外線を浴びると色素沈着が進行し、治療効果が減少する可能性もあるため注意が必要です。

治療後は外出時に日焼け止めを使用し、帽子や日傘などで直射日光を避けましょう。日焼け止めはSPF20程度のものを、2時間おきに塗り直すと効果的です。

触って傷つかないように気をつける

レーザー治療後は患部に触れることで、炎症や感染のリスクが高まります。無意識に触れることもあるため、治療後は注意を払い、治療部位に直接触れないようにしましょう。

かゆみを感じた場合は、掻かずに冷却で対処することが推奨されます。

経過観察をする

治療後は、定期的に治療部位の状態を確認し、異常がないかをチェックすることが重要です。経過観察のなかで出血やただれ、あざが急に大きくなったといった場合は、医師に相談してみてください。

感染症の可能性もあるため、異常がみられたら早めに受診することが大切です。

皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門としている形成外科・皮膚科クリニックです。茶あざに悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。

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子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。

「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

アクセス	東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩2分 →アクセス方法
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休診日	土日祝
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まとめ

この記事では、茶あざのレーザー治療に関する内容を詳しく解説しました。

茶あざの治療に用いるレーザーは、Qスイッチルビーレーザーが一般的です。Qスイッチルビーレーザーを照射することで、茶あざのメラニン色素のみに反応して、薄くする効果があります。

茶あざは治りにくいあざのため、レーザー治療後に改善がみられない場合でも、失敗ではありません。治療後に薄くなっても、ほとんどの方が再発し、増える傾向にあります。効果的に改善したい場合は、レーザー治療を複数回繰り返すことが大切です。

この記事を参考に、茶あざのレーザー治療の効果を把握して、計画的に治療を受けましょう。