赤ちゃんのいちご状血管腫(苺状血管腫)について徹底解説!症状や原因・治療方法・費用などを紹介
いちご状血管腫(苺状血管腫)は、赤ちゃんの皮膚にできる立体的な赤いあざです。そんないちご状血管腫ですが、「原因は?」「自然に治るの?」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、赤ちゃんのいちご状血管腫(苺状血管腫)を詳しく解説します。また、症状や原因、治療方法や治療にかかる費用なども併せて紹介します。
この記事を読めば、いちご状血管腫の特徴や治療の必要性を理解できるので、症状に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。
「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
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火・木 10:00〜17:00 |
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いちご状血管腫(苺状血管腫)とは

いちご状血管腫は、生後数週間以内の赤ちゃんに現れることが多い、良性の血管腫です。毛細血管が集まって膨らむことで、赤く盛り上がるのが特徴となっています。
正式名称は乳児血管腫ですが、いちごのような見た目から、いちご状血管腫とも呼ばれるようになりました。日本では約0.8〜1.7%の割合でみられるあざで、女児に多い傾向にあります。
症状は成長と共に少しずつ改善し、7歳ごろになると自然消滅することがほとんどです。治療しなくても問題ないケースもありますが、発生した場所が目や口の周辺など、生活に支障がある場合は早急な治療が必要です。
いちご状血管腫(苺状血管腫)の原因

いちご状血管腫(乳児血管腫)が発生する原因は完全に解明されていませんが、いくつかの要因が関連していると考えられています。
まず、毛細血管を作る未熟な細胞が皮膚やその下で過剰に増えることで、腫瘍を形成していることが要因の1つです。さらに、低酸素ストレスや胎児期の高レニン血症なども、発症しやすい条件といわれています。
低酸素ストレスは胎児期や新生児期に酸素が十分でない状態で、高レニン血症は血圧や血管形成に関わるホルモンの上昇です。
その他にも、早産・低出生体重児、体外受精による妊娠なども関係していると指摘されています。また、白人よりも日本人の発症率の方が、10倍ほど高いことも判明しています。
いちご状血管腫(苺状血管腫)の症状と経過

個人差もありますが、いちご状血管腫の主な経過と症状は、以下のとおりです。
| 経過 | 症状 |
| 生後数日~2週 | 赤いあざができ始める |
| 生後5~7週 | 急速に大きくなる |
| 生後5ヶ月ごろ | 大きさがピークを迎える |
| 1歳を過ぎたころ | 小さくなり始める |
| 4~5歳 | 赤みが薄くなる |
| ~7歳ごろ | 自然に消える |
いちご状血管腫(乳児血管腫)は停滞期を経て、1歳以降から退縮期に入ります。その後、4~5歳で約50%、7歳では約75%の人のあざが自然に消えると報告されています。
ただし、すべてがきれいに消えるわけではなく、色素沈着や皮膚のたるみなどの後遺症が残るケースがあります。また、潰瘍化や出血、機能障害(視覚・呼吸・摂食)を伴う場合はそのままにせず早期の治療が必要です。
いちご状血管腫(苺状血管腫)の種類

状血管腫は、発生部位や形態に応じてタイプに分類されます。種類は以下の3つです。
| 種類 | 症状 |
| 表在型 | 皮膚の表面にいちごに似た鮮やかな赤い隆起がみられます。
増殖期は紅斑が目立ち、退縮期には色の消失が早い傾向にあります。 |
| 深在型 | 色は淡く、皮膚の下で硬めの腫瘤が触れるタイプです。表面の赤みが目立たないため、診断が難しいこともあります。 |
| 混合型 | 表在型と深在型が合わさったもので、皮下に腫瘤がありながら皮膚表面にも赤い隆起が現れます。大きくなりやすく、後遺症や跡が残るなどのリスクがあります。 |
いちご状血管腫が現れたら自己判断せず、医師の診断を仰ぐことが重要です。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、子どものあざを専門の1つにしている、形成外科・皮膚科クリニックです。些細な悩みにも親身になって、カウンセリングから治療まで対応しています。少しでも不安なあざがあれば、ぜひお気軽に相談してみてください。
>>東京の文京区でいちご状血管腫(苺状血管腫)を治療するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷
いちご状血管腫(苺状血管腫)で早めの治療が必要なケース

いちご状血管腫の多くは自然に消えることがほとんどですが、部位や症状によっては、早期の治療が望ましいケースもあります。ここからは、症状別に治療が必要なケースを詳しくみていきましょう。
早期治療が重要な症状
顔や首、目・鼻・口周辺にいちご状血管腫があると、視力・呼吸・摂食に影響を及ぼす可能性があります。そのため、これらの部位にある血管腫は、一刻も早い治療が必要です。
また、急激な増大・潰瘍化・出血を伴う場合は痛みや二次感染のリスクがあるため、早めに専門医を受診して治療を始めることが推奨されています。
治療が推奨される症状
顔面全体や露出部にみられる場合、見た目や機能面で問題を残すことがあるため、治療が推奨されています。多発性病変の場合は、まれに内臓にも血管腫が存在することもあるため、全身の診察と治療が必要です。
さらに、あざの急成長が予測されるケースでは早く治療することで改善が早まり、傷跡が目立ちにくくなる効果にも期待できます。
リスクが少ない症状
体や背中など露出の少ない部位の小さな病変で、自然退縮が見られる場合は、経過観察で問題ないとされています。すでに退縮期に入り、赤みや隆起がほとんど目立たない場合でも、観察の継続が推奨されています。
跡が残っても生活に差し支えなければ治療の必要性は低いですが、対処に悩む場合は医師に相談してみてください。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、子どものあざを専門の1つにしている、形成外科・皮膚科クリニックです。些細な悩みにも親身になって、カウンセリングから治療まで対応しています。少しでも不安なあざがあれば、ぜひお気軽に相談してみてください。
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赤あざを早く治す方法は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
いちご状血管腫(苺状血管腫)の治療方法

いちご状血管腫の治療には、内服療法・レーザー治療・外科的手術の3つの主要な選択肢があり、症状や場所に応じて最適な方法が選ばれます。ここからは、それぞれの治療方法を解説します。
プロプラノロール内服薬(ヘマンジオルシロップ)
内服薬の代表は、2016年に保険適用となったプロプラノロール内服薬(商品名:ヘマンジオルシロップR)です。いちご状血管腫以外には、主に高血圧に使用されています。
効果はβ遮断薬として血管収縮・新生抑制作用により、血管腫の増大を抑え、退縮を促します。目の周囲や気道、口唇、陰部、隆起が高い場合などは積極的に適用されます。使用する際は、医師の指示に従って服用することが重要です。
Vビームレーザー
Vビームは、赤血球中のヘモグロビンに吸収される595nmの波長を持ち、増殖した毛細血管だけを選択的に破壊します。治療の際は冷却ガスを当てながら進めるため、熱による痛みを抑えた施術が可能です。
さらに、治療前には麻酔クリームまたはテープを使用し、痛みの軽減に配慮します。表在型や混合型、赤みが強い病変に効果的で、月単位の間隔を空けながら数回に分けて照射するのが一般的です。
Vビームレーザーの効果は以下の記事でも解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
手術
レーザーや内服薬での対応が困難な、大きく盛り上がった状態だと、外科的手術による切除が選択されることがあります。広い範囲を切除する場合は、皮膚の移植も必要です。
手術をする際は傷跡が残るリスクがあることを理解したうえで、慎重に判断する必要があります。専門医とよく相談のうえ検討することが重要です。
いちご状血管腫(苺状血管腫)治療の流れと副作用

治療を始める前に、安全に進めるためのプロセスとよくみられる副作用も理解しておくことが大切です。ここでは、代表的な治療方法のプロプラノロール内服薬とレーザー治療の内容を詳しく紹介します。
プロプラノロール
始めにプロプラノロールの治療の流れと副作用を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
治療の流れ
プロプラノロール内服薬の治療は、以下のような流れで進められます。
- カウンセリング
- 治療開始
- 段階的に増量
- 治療終了とフォローアップ
カウンセリングでは、プロプラノロールの投与が必要か確認します。医師により必要だと判断されたら、リスクや副作用を解説してもらい、両親の許可を得て次回の受診から治療スタートです。
服用は副作用や体重の増加に合わせて、適正量まで徐々に量を増やします。服用を始めて約6ヶ月後に治療が終了するケースが一般的です。その後も、色素沈着や再発の有無を確認するため、定期的なフォローアップがされます。
プロプラノロールの副作用

プロプラノロールの主な副作用は、以下のとおりです。
- 低血糖
- 低血圧
- 気管支収縮・呼吸困難
- 心拍数減少
プロプラノロールを服用し始めたころは、血圧の低下や心拍数の減少などが起きることがあります。離乳食を摂り始めるころの乳児には、まれに低血糖がみられることもあるようです。
気管支収縮・呼吸困難の症例もみられ、喘息があると悪化する可能性もあります。このような症状は、事前に医師に相談しておくことで防いだり、和らげたりすることも可能です。
Vビームレーザー
ここからは、Vビームレーザーの治療の流れと副作用を解説します。
治療の流れ
Vビームレーザーの治療の流れは、以下のとおりです。
- カウンセリングと適応確認
- 麻酔クリームまたはテープの塗布
- 冷却&レーザー照射
- 照射後のケア
- 再診と経過観察
カウンセリングでは医師が病変部を診察し、レーザーが適用するか判断します。適用した場合は冷却ガスを併用しながらレーザーを照射し、数分で終了です。
定期的にレーザー治療を繰り返します。
Vビームレーザー治療の副作用
Vビームレーザー治療の副作用は、以下のとおりです。
- 赤み
- むくみ・腫れ
- 内出血(紫斑)
- 水疱・かさぶた
- 炎症後色素沈着
- 瘢痕(傷跡)
これらの副作用は自然に改善することがほとんどですが、紫外線対策や保湿など、十分なケアも必要です。水疱やかさぶたは、つぶしたり剥がしたりしないように気をつけて、自然に治るのを待ちましょう。
副作用の症状が長く続く場合は、医師に相談してみてください。
以下の記事では、Vビームのダウンタイムを詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
いちご状血管腫(苺状血管腫)におけるレーザー治療の費用

いちご状血管腫のレーザー治療は、健康保険が適用されます。3割負担の場合の治療費は、以下のとおりです。
| 治療の面積 | 料金(3割負担) |
| ~10cm2 | 8,140円 |
| ~20cm2 | 9,640円 |
| ~30cm2 | 11,140円 |
| ~40cm2 | 12,640円 |
| ~50cm2 | 14,140円 |
初回診察料や再診料、麻酔クリーム料などは別途発生しますが、これらも保険診療の範囲内で完了するケースがほとんどです。ただし、治療間隔やレーザー機器を指定する場合は、保険適用外となります。
いちご状血管腫(苺状血管腫)に関するよくある質問

からは、いちご状血管腫に関するよくある質問を紹介し、回答します。疑問点が残っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
いちご状血管腫(苺状血管腫)は大人になってからでも治せますか?
いちご状血管腫は、大人になってからでも治療可能です。いちご状血管腫は成人までに自然に消えることがほとんどですが、完全に消えなかったり跡が残ったりする場合もあります。
治療方法は肌質や希望に合わせて、レーザー治療を選ぶケースが一般的です。ただし、幼少期に治療しておいた方が治療期間は短く、跡も残りにくい傾向にあります。
いちご状血管腫(苺状血管腫)が赤ちゃんに発症する原因は妊娠中の母親にありますか?
いちご状血管腫の発症は、妊娠中の母親の行動や服薬が直接的な要因となることはありません。妊婦中の食生活やストレスとは無関係なため、母親が自分を責める必要はまったくないことが医学的に分かっています。
一方で、早産・低出生体重児であることや胎児期の低酸素などの環境的要因が、発症に関与しているとされています。さらに、母親が花粉症やアレルギー性結膜炎を持っていることも、わずかに関与しているようです。
いちご状血管腫(苺状血管腫)の原因といわれる低酸素ストレスとはなんですか?

低酸素ストレスは、胎児期や新生児期に赤ちゃんが酸素不足の状態にさらされることです。早産や低出生体重児など、胎内で赤ちゃんが十分な酸素が得られなかった際に、低酸素ストレスとなりいちご状血管腫を引き起こすとされています。
研究では、妊娠週数が短いほど発症リスクが高くなることや、胎児の血中レニン濃度の上昇なども関連していると指摘されています。
いちご状血管腫(苺状血管腫)の初期症状とはどのような状態ですか?
いちご状血管腫の初期症状は、小さな赤い湿疹のような斑点として現れることがほとんどです。生後間もなくして現れ始め、3〜4ヶ月ごろにピークを迎えます。
急速に増大することで保護者が気づくこともありますが、突然目立ち始めると不安に感じる方もいるようです。不明点がある際は、医師に相談することをおすすめします。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、子どものあざを専門の1つにしている、形成外科・皮膚科クリニックです。些細な悩みにも親身になって、カウンセリングから治療まで対応しています。少しでも不安なあざがあれば、ぜひお気軽に相談してみてください。
>>東京の文京区でいちご状血管腫(苺状血管腫)を治療するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷
いちご状血管腫(苺状血管腫)は遺伝しますか?
いちご状血管腫は、多くの症例で家族間の連鎖はみられず、親から子へ明確に遺伝する疾患ではありません。
ただし、一部の研究では家系内で複数例の発症が報告されており、家族内で繰り返されるケースもあるとされています。このため、完全に遺伝を否定するわけではありませんが、現段階では「遺伝的要因が主因」ではないと総合的に判断されています。
家族に血管腫を経験した人がいても、赤ちゃんに発症する影響は少ないと考えられるため、過度に遺伝を心配する必要はないでしょう。
赤ちゃんのいちご状血管腫(苺状血管腫)の治療はいつからするべきですか?
いちご状血管腫の多くは自然に消えますが、治療開始のタイミングはざの成長速度やできた部位、将来的なリスクを見極めて判断します。早急な治療が必要なのは、鼻や口など体の機能に影響するケースです。
顔にできた場合も見た目に影響するため、早い完治が見込まれる乳児期の治療が推奨されています。一方で、目立たない小さな病変や退縮期に入っている症状は、無理に治療せず経過観察となるのが一般的です。しかし、見た目が気になるという場合は、レーザー治療を検討してみるのが良いでしょう。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。
「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
| アクセス | 東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩2分 →アクセス方法 |
| 連絡先 | TEL:03-6304-1725 |
| 営業時間 | 月・水・金 13:00〜18:00
火・木 10:00〜17:00 |
| 休診日 | 土日祝 |
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まとめ

この記事では、赤ちゃんのいちご状血管腫(苺状血管腫)を解説しました。
いちご状血管腫は自然に改善する症状もありますが、現れた部位や大きさによっては早期の治療が必要です。治療法にはプロプラノロール内服薬やレーザー治療、手術があり、症状に応じて選択されます。
また、治療に伴う副作用や費用なども理解しておくことが大切です。この記事を参考に、赤ちゃんの症状に応じた適切な対応を心がけましょう。
記事監修者プロフィール
院長杉本 貴子
Sugimoto Atsuko
- 経歴
-
- お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
- 獨協医科大学 卒業
- 国立国際医療研究センター 初期研修
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
- 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長
【関連病院】
- 東京美容医療クリニック
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
- 資格
-
- 医学博士
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
- 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
- アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
- クールスカルプティング 認定医

