あざを早く治す方法は?内出血・打撲あざのセルフケアと受診のサインを専門医が解説
転んで青あざができた、ぶつけて内出血が広がった、というときに「何日で治るのか」「冷やすべきか温めるべきか」と迷う方は少なくありません。間違ったケアで治りが遅くなったり、悪化したりするのではと不安になることもあります。
この記事では、受傷直後の応急処置から段階別のセルフケア、回復を助ける食べ物・市販薬、間違いやすいNG行動までを整理しました。子どものあざを早く治すための注意点や、セルフケアで治らないあざの受診サインも併せて紹介します。
読み終えるころには、あざの色の変化ごとに何をすればよいかが分かり、消えないあざに気づいた際の受診判断にも自信を持てるようになります。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

「子どもの青あざがなかなか消えない」「ぶつけた覚えがないのにあざができている」とお悩みの保護者の方へ。皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷では、打撲による青あざから生まれつきのあざ(母斑)まで、皮ふ専門の医師が丁寧に診察します。
打撲あざと生まれつきのあざは見分けが難しく、自己判断で様子を見続けると治療のタイミングを逃すことがあります。当院では受診の必要性から治療方針までを分かりやすく説明し、必要に応じてレーザー治療や内服治療も提案します。
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あざを早く治すために知っておきたい仕組みと色の変化

あざを早く治すためには、皮膚の下で起きている内出血の仕組みと、色の変化が意味する回復段階を理解しておくことが役立ちます。色の変化ごとに適したケアを選べると、治癒スピードが大きく変わります。
ここでは、以下の内容を解説します。
- あざが早く治る回復プロセス(赤・青紫色になる仕組み)
- 緑・黄色に変化する理由(回復段階)
- あざが治るまでの目安期間(部位別・程度別)
あざが早く治る回復プロセス(赤・青紫色になる仕組み)
赤あざは、内出血が起こった直後から数日間にかけて、赤色や青紫色になることがほとんどです。ぶつけた衝撃で皮膚の下にある毛細血管が破れると、血液が周囲の組織にしみ出します。
漏れ出た血液中のヘモグロビンは酸素と結びついて鮮やかな赤色を示しますが、酸素が失われていくにつれて青紫色へと変化していきます。この段階では痛みや熱感を伴うため、なるべく触ったりあたったりしないようにして過ごすと良いでしょう。
この時期に適切な冷却処置を行うことで、毛細血管が収縮し、内出血の広がりを抑えて赤あざの悪化を防げます。
緑・黄色に変化する理由(回復段階)
あざができてから数日〜1週間ほど経過すると、青紫色だったあざが緑色や黄色に変化していきます。これは、漏れ出した血液中のヘモグロビンが体内で分解される過程で、ビリベルジン(緑色を呈する色素)やビリルビン(黄色を呈する色素)へと変わるためです。
緑色から黄色に変化したころは、内出血が吸収されている回復段階に入っています。このタイミングでは温めるケアを取り入れることで血流が促進され、残った血液成分の吸収がさらに早まります。
ただし、2〜3週間経過しても色が変わらない、もしくは色が濃くなっていく場合は、自然な回復過程から外れている可能性があります。痛みや腫れが強くなる場合と合わせて、医療機関で診察を受けることをおすすめします。
あざが治るまでの目安期間(部位別・程度別)
あざが治るまでの期間は、衝撃の強さ・出血量・できた部位・年齢などによって変わります。一般的な目安は以下のとおりです。
| あざの種類・部位 | 治癒までの目安期間 | 特徴 |
| 顔の軽い青あざ | 約1週間 | 皮膚が薄く血流が良いため吸収が早い |
| 腕・手の青あざ | 1〜2週間 | 軽度の打撲では2週間以内に消える |
| 太もも・お尻の青あざ | 2〜3週間 | 脂肪が厚く吸収に時間がかかる |
| すね・ふくらはぎ | 2〜4週間 | 重力で血液が下がりやすく長引く |
| 深い内出血を伴うあざ | 3〜4週間以上 | 触れると硬いしこりがある場合は要受診 |
| 高齢者・子どものあざ | 個人差大 | 体質・血管の強さで前後する |
これらはあくまで一般的な目安です。受傷から2〜3週間経っても色が薄くならない、または範囲が広がる場合は、自己判断で待たずに医療機関に相談してみてください。
青あざについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
あざを早く治すセルフケア

あざを早く治すには、受傷直後と数日後のケアがとても重要です。おすすめのセルフケアとして、以下の5つを紹介します。
- すぐに冷やす(アイシングの方法・時間)
- 黄色くなったら温める
- 塗り薬(保湿剤・市販薬)を活用する
- 血行が良くなる行為を避ける
- 湿布の効果と使用の判断
1つずつみていきましょう。
すぐに冷やす(アイシングの方法・時間)
あざができた直後は、患部をすぐに冷やすことで毛細血管が収縮し、内出血の広がりを抑えられる可能性が高まります。冷やす時間は1回あたり15〜20分が目安です。
冷却する際は、以下に注意してみてください。
- 1〜2時間あけて、受傷後24時間以内に数回繰り返す
- 氷や保冷剤は薄手のタオルで包み、肌に直接当てない
- 感覚がなくなるほど長時間冷やし続けない
子どもが冷却を嫌がる場合は、保冷剤を薄いハンカチで包んだものを短時間ずつ当てる、好きなアニメなどを見せながら気をそらすなど工夫してみてください。じっとできない年齢の子には、冷たいタオルを軽く押し当てるだけでも一定の効果が期待できます。
なお、あざができた当日は血行が良くなる行為を避けた方が無難です。入浴は短めのシャワーで済ませ、激しい運動も控えてみてください。
黄色くなったら温める
あざができてから3〜5日ほど経過し、色が黄色や薄い緑に変わってきたら、温めるケアに切り替えていきます。回復段階の温熱は血流を促進し、内出血の吸収を後押しします。温め方は、以下を目安にしてみてください。
- ホットタオル(40度前後)を10〜15分ほど患部に当てる
- 湯たんぽを使う際はタオルを巻き、低温やけどを防ぐ
- 入浴時にぬるめのお湯(38〜40度)に浸かり、患部を優しくなでる
- 1日1〜2回を目安に、痛みが残るうちは控えめに行う
入浴中のマッサージはあくまで「優しくなでる」程度にとどめてみてください。強く揉むと、せっかく吸収されかけた内出血が再度広がる原因になります。
塗り薬(保湿剤・市販薬)を活用する

あざの回復を早めたいときは、血流を改善する成分が含まれた塗り薬を活用するのも選択肢になります。代表的な成分にヘパリン類似物質(医療用ではヒルドイド、市販ではHPローション・HPクリームなど)があり、保湿しながら血行を促す働きがあります。
市販薬の例として、トラウミールクリーム(ホメオパシー系)や、ヘパリン類似物質を含む市販ジェル・クリームなどが薬局・ドラッグストアで購入可能です。
ヒルドイドは医療用医薬品のため、処方を希望する場合は皮膚科を受診しましょう。(処方の判断は医師になります。)市販薬を選ぶ際は、症状や体質をドラッグストアの薬剤師に相談してから購入すると安心です。妊娠中・授乳中の方や、子どもに使用する場合は自己判断で購入せず、医師や薬剤師に相談してください。
血行が良くなるような行為を避ける
あざの回復を早くしたい場合、できてすぐの段階で、血行を促進する行為を避けることが重要です。血行が促進されると、内出血が広がりやすくなり、あざが治るまでの期間が長引く場合があります。
特に、以下の行為はあざが治りにくくなる原因となるため気をつけましょう。
- 長時間の入浴やサウナ
- アルコール摂取
- 激しい運動
あざができてから1〜2日は、血行が促進される行為を控え、炎症が落ち着くまで待つ必要があります。その後、あざが黄色くなってきたら、血流を促すケアを取り入れることで、早い回復に期待できます。
湿布の効果と使用の判断
「あざに湿布は効くのか」という質問をよく受けますが、湿布の効果は種類とタイミングで判断する必要があります。
- 受傷直後(24時間以内): 冷感タイプの湿布は患部のクールダウンに役立つ場合があります。ただし、湿布の冷却効果は氷のうほど強くないため、応急処置としては保冷剤の方が確実です。
- 数日後(色が変わり始めた段階): 温感湿布で温める方法もありますが、温熱ケアはホットタオルの方が温度調整しやすく、子どもにも使いやすいです。
- 内出血の吸収促進: 湿布の主成分は鎮痛・抗炎症が中心で、内出血そのものを早く吸収させる作用は限定的です。
肌が弱い方や子どもは、湿布のかぶれが起こりやすい点にも注意が必要です。湿布を使う場合は短時間にとどめ、赤みやかゆみが出たらすぐに剥がしてみてください。あざの吸収を狙うなら、湿布よりもヘパリン類似物質を含む塗り薬の方が目的に合っています。
あざを早く治す食べ物と栄養素

あざを早く治すには、外側のケアと並行して、血管を強くし血流を整える栄養素を意識した食事が役立ちます。特定の食品に偏らず、バランスを保ちながら摂取することが大切です。
ここでは、以下の内容を解説します。
- あざの回復を助けるビタミンC・K
- 鉄分・たんぱく質で血管修復をサポート
- 食べ物だけに頼らないバランスの考え方
あざの回復を助けるビタミンC・K
あざの回復を早めるには、血管を強化し、血流の循環を促す栄養素を摂取することが重要です。特に、ビタミンCやビタミンK、鉄分などを豊富に含む食材を取り入れることで、あざの色を変えて早く回復する効果が期待できます。
ビタミンCはオレンジやレモンなどの柑橘類、パプリカやブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。ビタミンCは体内に蓄積されにくいため、こまめに摂取することが大切です。
そして、ビタミンKは血液の凝固を助け、出血を抑える役割を持ちます。ほうれん草やブロッコリー、納豆などに豊富に含まれており、あざの広がりを防ぐ効果に期待できます。納豆は腸内環境の改善にも役立つため、健康維持にもおすすめです。
鉄分・たんぱく質で血管修復をサポート
鉄分は赤血球の生成を助け、血流の改善に貢献します。レバーや赤身の肉、ひじきなどの海藻類や大豆製品に多く含まれているため、貧血気味の方は積極的に摂取することをおすすめします。鉄分を効率よく吸収するには、ビタミンCを含む食品と一緒に摂ると効果的です。
加えて、たんぱく質は血管の壁や皮膚を構成する基本材料です。鶏むね肉・魚・卵・豆腐などを毎食1品取り入れることで、損傷した組織の修復をサポートできます。
食べ物だけに頼らないバランスの考え方
あざの回復には、バランスの取れた食事が不可欠です。特定の食品だけを摂るのではなく、栄養素を組み合わせた食事を意識し、体の内側からのケアを心がけましょう。
サプリメントで補う場合も、過剰摂取にならない量を守ることが基本です。持病で薬を服用中の方は、ビタミンKと抗凝固薬の相互作用などにも注意が必要なため、医師や薬剤師に相談してから取り入れてみてください。
あざを早く治すときのNG行動

あざを早く治したい一心で行うケアが、かえって治りを遅らせるケースがあります。特に以下の3つは、内出血を広げる典型的な原因です。
- 受傷直後に温めない
- 強くマッサージしない
- 自己判断で湿布や薬を多用しない
それぞれ解説します。
受傷直後に温めない
ぶつけた直後に湯船にゆっくり浸かる、温湿布をすぐ貼るといったケアは避けてみてください。受傷直後は毛細血管が損傷して血液が漏れ出している状態のため、温めると血流が増えて内出血がさらに広がります。
受傷から24時間以内は、シャワーで短時間に済ませ、湯船での長湯やサウナ・激しい運動を控えるようにしましょう。あざが青紫色のあいだは「冷やす」、黄色みを帯びてきたら「温める」と覚えておくと判断しやすくなります。
強くマッサージしない
「揉んだ方が早く治る」と思って、痛みを我慢しながら患部を強く押す方がいますが、これも内出血を悪化させる原因です。皮下で塊になりかけた血液が強い圧力で再び広がり、あざの範囲を拡大させることがあります。
入浴時のマッサージは、回復段階に入ってからごく軽くなでる程度にとどめてみてください。痛みを感じる強さで揉む・押すは避けると意識するだけでも経過は変わります。
自己判断で湿布や薬を多用しない
「治りが遅い気がする」と感じて、湿布や塗り薬を同時に何種類も併用する行為もおすすめできません。成分の重複でかぶれや皮膚炎を起こしたり、本来必要なケアが遅れたりするリスクがあります。
特に、子どもに使う湿布や塗り薬は、年齢や体質によって使えない成分があります。市販薬を新しく購入する際は、ドラッグストアの薬剤師か医療機関に必ず相談してください。妊娠中や持病で内服薬がある方も、自己判断での連用は避けるようにしましょう。
子どものあざを早く治すときの注意点

子どものあざは、大人と同じケアをそのまま当てはめると上手くいかないことがあります。冷却の方法、顔・目の周りをぶつけたときの観察ポイントなど、子ども特有の注意点を押さえておくと安心です。
ここでは、以下の内容を解説します。
- 赤ちゃん・乳幼児への冷やし方のコツ
- 顔・目の周りをぶつけたときの注意点
赤ちゃん・乳幼児への冷やし方のコツ
赤ちゃんや小さな子どもは皮膚が薄く、冷たい刺激を強く感じます。大人と同じ強さで保冷剤を当て続けると、嫌がって泣いてしまい冷却が続けられないことが多いです。そのため、以下を実践してみてください。
- 保冷剤はタオル2枚以上で包み、ひんやり感を和らげる
- 冷却は数秒おきに肌につけたり離したりを繰り返し、5〜10分程度の短時間にとどめる
- 抱っこした状態で当てる、好きな絵本・動画で気をそらすなど環境を整える
- 寝ている間に軽く冷やす
冷却中は皮膚の色や子どもの様子をこまめに確認し、白くなる・強く泣き続けるといったサインがあればすぐに中断してください。氷や保冷剤を直接肌に当てる、長時間貼り続けるといった使い方は、凍傷の原因になるので避けるようにしましょう。
顔・目の周りをぶつけたときの注意点
顔、特に目の周りや額をぶつけたときは、見た目以上に内部に影響が及んでいる場合があります。次のサインが1つでも当てはまる場合は、自己判断せずに必ず医療機関を受診してください。
- 強くぶつけた後に意識がぼんやりする・繰り返し吐く
- 目の動きが左右で違う、視力の異常を訴える
- 目の周りが大きく腫れて開けられない
- 鼻血や耳からの出血が止まらない
- 額のあざがどんどん広がったり膨らんだりする
目の周りのあざは内出血が下に流れて、いわゆる「パンダ目」になることもあります。「パンダ目」は顔面の骨が折れている可能性がありますので、必ず形成外科・眼科を受診してください。
子どもの頭部・顔面の打撲は、半日〜1日は普段と違う様子がないかを保護者がそばで観察することが大切です。
赤ちゃんが顔をぶつけてあざになった際の対処について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
治らないあざの受診目安と判断基準

ほとんどの打撲あざは2〜3週間で自然に治りますが、長引くあざや繰り返しできるあざには注意が必要です。受診すべきサインと、診察を受ける科の選び方を整理しました。
ここでは、以下の内容を解説します。
- あざが早く治らないときの受診タイミング
- 打撲あざと生まれつきのあざ(母斑)の見分け方
- 受診先
あざが早く治らないときの受診タイミング
セルフケアを続けても治癒がみられないあざは、何らかの背景がある可能性があります。次のような場合は、早めに医療機関を受診してみてください。
| 受診を検討したいサイン | 想定されるリスク |
| 3週間以上経っても色が薄くならない | 母斑・血管疾患・治癒遅延 |
| 衝撃を受けた覚えがないのに繰り返しできる | 血液疾患・服薬の副作用 |
| 同じ部位のあざが何度もぶり返す | 慢性的な血流障害・骨折の不顕性化 |
| 触ると硬いしこりがある | 血腫・脂肪壊死 |
| 強い痛み・熱感・腫れを伴う | 感染・炎症の合併 |
| 突然多発する小さな赤あざ・点状出血 | 血小板減少などの血液疾患 |
迷ったときは「いつから」「どこに」「どのくらいの大きさで」「どんな経過か」をメモしてから受診すると、診察がスムーズに進みます。
打撲あざと生まれつきのあざ(母斑)の見分け方
打撲によるあざと、生まれつきのあざ(母斑)はぱっと見では区別が難しいことがあります。判断の目安は以下のとおりです。
| 項目 | 打撲によるあざ | 生まれつきのあざ(母斑) |
| 発生のきっかけ | ぶつけた・転んだなど明確なきっかけがある | きっかけなく以前から存在する |
| 色の変化 | 赤→青紫→緑→黄と日数で変化する | 色がほぼ一定で変わらない |
| 境界 | 不明瞭で広がりがある | 比較的くっきりしている |
| 消失 | 1〜4週間程度で薄くなり消える | 自然には消えない・年単位で変化 |
| 触感 | 触っても表面の凹凸はほぼない | 隆起していたり、しこりがあるタイプもある |
「3週間以上消えない」「色がずっと同じ」「年齢を重ねても残っている」場合は、母斑など別の原因が考えられます。専門の医療機関で診断を受けることで、治療の必要性を判断できます。
受診先
あざの種類によって、相談すべき診療科が異なります。受診に迷ったときの目安は以下のとおりです。
| 状況 | 相談先の目安 |
| 打撲・転倒直後で痛みや腫れが強い | 整形外科・形成外科・小児科 |
| 頭・顔をぶつけて意識や視覚に異常 | 脳神経外科・眼科・救急 |
| 長引くあざ、色が薄くならない | 皮膚科・形成外科 |
| 生まれつきのあざ(母斑)かどうか判断したい | 皮膚科・形成外科 |
| 衝撃なく繰り返すあざ、点状出血 | 内科・血液内科・小児科 |
子どもの場合は、まず小児科でかかりつけの医師に相談し、必要に応じて専門科を紹介してもらう流れがスムーズです。あざのレーザー治療や母斑の専門的な診断を希望する場合は、形成外科や皮膚科のなかでも、あざ治療の症例実績があるクリニックを選ぶと安心です。
お子さんのあざの受診先に迷われている方は以下の記事をご覧ください。
自然に治らないあざを医療で治す方法

生まれつきのあざ(血管腫・母斑)や、自然には消えないあざは、医療機関でのレーザー治療や内服治療が選択肢になります。代表的な治療法と適応を押さえておきましょう。
ここでは、以下の内容を解説します。
- 平坦な赤あざ(単純性血管腫等)をレーザーで治す方法
- 乳児血管腫・深い血管腫の治療方法
平坦な赤あざ(単純性血管腫等)をレーザーで治す方法
平坦な赤あざの治療法は、レーザー治療が一般的です。平坦な赤あざは、皮膚表面に広がる血管の異常によって生じることが多く、単純性血管腫や毛細血管拡張症などが該当します。このような赤あざが自然に消えることは少なく、治療が必要となるケースがほとんどです。症状にはレーザーを照射することで、異常に拡張した毛細血管を破壊し、赤みを薄くする効果が期待できます。
複数回の照射が必要な場合もありますが、回数を重ねることで徐々に目立たなくなるため、医師と相談して治療計画をたてると良いでしょう。なお、レーザー治療は自由診療となるケースが多く、費用や回数は症状やクリニックによって異なります。
Vビームによる赤あざのレーザー治療について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
乳児血管腫(いちご状血管腫)の治療方法
乳児血管腫(いちご状血管腫)の治療には、レーザー治療に並行して、内服薬が用いられるケースがあります。深い位置にある血管腫や大きな乳児血管腫は、レーザー治療による照射が届かない場合もあるためです。用いられる内服薬は、「ヘマンジオルシロップ®」という「βブロッカー(プロプラノロール)」を有効成分にしている薬剤です。
「ヘマンジオルシロップ®」は心臓疾患に用いられていた薬で、2016年に厚生労働省に承認されて以降、乳児血管腫にも使用されるようになりました。ただし、「ヘマンジオルシロップ®」は循環器に作用するため、医師の指導のもと適切な治療が必要です。
ふくらみのない乳児血管腫の中には、成長とともに自然に縮小し、最終的には目立たなくなるタイプもあります。自然に消える血管腫かどうかはさまざまな検査で判明するため、自己判断で放置せず、早めに医師に相談すると良いでしょう。
あざを早く治すことに関するよくある質問

あざのケアに関して、診察の中でも繰り返し聞かれる疑問をまとめました。よく寄せられる以下の質問に回答していきます。
- Q. あざは何日で治りますか?
- Q. 湿布はあざに効果がありますか?
- Q. あざをマッサージしてもいいですか?
- Q. 子どものあざは自然に消えますか?
Q. あざは何日で治りますか?
軽い打撲による青あざは1〜2週間、深い内出血を伴うあざは3〜4週間が目安です。顔は1週間前後、太もも・すねなど血流が下に溜まりやすい部位は2〜4週間ほどかかります。3週間以上経っても色が薄くならない場合は、母斑や血液の異常が背景にある可能性もあるため、医療機関で診察を受けてみてください。
Q. 湿布はあざに効果がありますか?
湿布の役割は主に鎮痛・抗炎症で、内出血そのものを早く吸収させる効果は限定的です。受傷直後のクールダウンには冷感タイプが役立つこともありますが、応急処置としては保冷剤の方が確実です。あざの吸収を早めたいときは、ヘパリン類似物質を含む塗り薬の方が目的に合っています。
Q. あざをマッサージしてもいいですか?
受傷直後から数日の間は、患部のマッサージは避けてください。皮下で塊になりかけた血液が再び広がり、あざの範囲を拡大させてしまいます。色が黄色みを帯びてきた回復段階で、入浴中にごく軽くなでる程度であれば血流促進に役立ちます。痛みを感じる強さで揉む・押すのはどの段階でもおすすめできません。
Q. 子どものあざは自然に消えますか?
ぶつけてできた打撲あざは、ほとんどの場合1〜4週間ほどで自然に消えます。一方、生まれつきのあざ(蒙古斑・血管腫・カフェオレ斑など)は色が変わらず、自然には消えないタイプもあります。「ぶつけた覚えがない」「色が一定で変わらない」「年単位で残っている」場合は、皮膚科や形成外科で診察を受けることをおすすめします。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

「子どもの青あざがなかなか治らない」「生まれつきのあざが気になる」と感じたら、皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷にお気軽にご相談ください。皮ふ科専門の医師が、あざの種類と治療の選択肢を分かりやすく説明します。
セルフケアで様子を見るべきか、レーザー治療や内服治療を検討すべきか、診察の中でお一人おひとりに合った進め方をご提案します。受診のタイミングや費用、ダウンタイムなど、気になる点は遠慮なくお尋ねください。
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まとめ|あざを早く治すために今日からできること

あざを早く治すための基本は、色の変化に合わせてケアを切り替えることです。食事面では、ビタミンC・K・鉄分・たんぱく質を組み合わせ、体の内側から血管と組織の修復を支えることが役立ちます。子どもの場合は皮膚が薄く反応が出やすいため、冷却時間や湿布の使い方を工夫しながら、無理のない範囲で進めることが大切です。
3週間以上消えないあざ、衝撃の覚えがないのに繰り返すあざ、生まれつきのあざが疑われるケースでは、早めに皮膚科や形成外科に相談してみてください。
打撲あざと生まれつきのあざは見分けが難しく、自己判断で様子を見続けると治療のタイミングを逃すことがあります。当院では受診の必要性から治療方針までを分かりやすく説明し、必要に応じてレーザー治療や内服治療も提案します。
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※本記事は医療行為・診断の代替を目的とするものではなく、受診や治療の際の参考情報としてご活用ください。症状の判断や治療方針については、必ず医療機関で医師の診察を受けてください。レーザー治療など自由診療となる治療は、費用や回数がクリニックや症状によって異なります。
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記事監修者プロフィール
院長杉本 貴子
Sugimoto Atsuko
- 経歴
-
- お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
- 獨協医科大学 卒業
- 国立国際医療研究センター 初期研修
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
- 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長
【関連病院】
- 東京美容医療クリニック
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
- 資格
-
- 医学博士
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
- 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
- アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
- クールスカルプティング 認定医
