毛細血管拡張症に効果的なレーザーの種類を解説!施術後の経過や保険適用の有無も紹介
毛細血管拡張症の治療において、使用されるレーザーの効果が気になる方もいるでしょう。初めて治療を受ける方は、副作用や保険適用の有無など、不安を感じる方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、毛細血管拡張症に効果的なレーザーの種類について詳しく解説します。さらに、Vビームの特徴や治療の流れ、費用や保険適用条件についても紹介します。
この記事を読めば、毛細血管拡張症のレーザー治療に関する基礎知識や治療後の経過がわかるので、治療を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷
赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。
「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
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毛細血管拡張症に効果的なレーザーの種類
毛細血管拡張症の治療で用いられるレーザーは「Vビームレーザー」「色素レーザー」「炭酸ガスレーザー」などです。治療方法に用いるレーザーは、症状や希望に応じて、医師と相談しましょう。
当院ではアメリカのシネロン・キャンデラ社で開発された、色素レーザーVビームを使用しています。この記事では主にVビームレーザーについて解説するので、参考にしてください。
Vビームレーザーとは

引用元:シネロン・キャンデラ社公式サイト
Vビームレーザーは、主に血管病変の治療に使用される色素レーザーす。レーザー光を使用し、拡張した血管をターゲットにして破壊することで、赤ら顔や毛細血管拡張症の改善に期待できます。
Vビームレーザーは血液中のヘモグロビンに吸収されるため周囲の皮膚組織へのダメージを最小限に抑えながら治療が可能です。施術後のダウンタイムは比較的短く、数日間の赤みや軽度の腫れを除けば、生活に影響を与えることなく治療を受けられます。
また、世界的にも血管に関する疾患に用いられることが多く、日本では厚生労働省の承認を得ています。
Vビームレーザーの特徴
ここでは、Vビームレーザーの具体的な特徴について解説します。
血管病変に対応可能
Vビームレーザーは、多岐にわたる血管病変に対応可能です。主に、以下のような症状に用いられます。
- 毛細血管拡張症
- 赤ら顔
- ニキビ跡
- 単純性血管腫
- いちご状血管腫(乳児血管腫)
Vビームレーザーは炎症を抑える作用もあるため、ニキビ跡の赤みや、炎症を伴う皮膚疾患の治療にも活用されています。比較的浅い血管病変から深部にある血管にも対応できるため、幅広い症例に適用可能です。
ダメージを抑える冷却システム
Vビームレーザーは、冷却システムDCD(ダイナミッククーリングディバイス)と呼ばれる冷却システムを搭載しています。冷却システムは、レーザーを照射する際に皮膚表面に冷却ガスを噴射することで、皮膚を一時的に冷却して熱によるダメージを防ぐ効果があります。
この技術により、従来のレーザー治療よりも痛みを軽減し、施術中の不快感を最小限に抑える施術が可能です。冷却方法はVビームの種類によって異なりますが、照射時にはマイナス26℃の冷却ガスが噴射されます。
Vビームレーザーについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
毛細血管拡張症のレーザー治療の流れ
毛細血管拡張症における治療のプロセスは、大きくわけて以下の3つあります。
- カウンセリング
- 施術
- アフターフォロー
順番に1つずつ解説します。
カウンセリング
レーザー治療を受ける前のカウンセリングでは、専門医が患者の症状や肌の状態を詳しく確認し、適切な治療方法を提案します。カウンセリングでは治療の効果や副作用のリスク、施術後の注意点なども説明されるため、不安や疑問があれば確認しておきましょう。
また、治療が必要な部位の確認や過去の医療歴、アレルギー歴のチェックも行われます。症状によっては、レーザー治療以外の選択肢が提案されることもあるため、医師と相談したうえで治療方法を決めることが重要です。
施術
カウンセリングで治療計画が決定した後、実際の施術に進みます。施術中の痛みは軽いチクチク感や温かさ程度ですが、必要に応じて麻酔クリームを使用することもあります。
レーザー治療は通常数分から30分程度で完了しますが、数回の施術が必要になることが多いため、定期的な通院が推奨されます。
アフターフォロー
施術後はダウンタイム中に発生する腫れや赤みなどの副作用に対する、アフターケアを説明されます。施術後の肌状態を確認するために、定期的な診察も必要で、経過に合わせて次回以降の治療計画も立ててもらえます。
不安な点があったら、アフターフォローの際に確認しておくと良いでしょう。
毛細血管拡張症のレーザー治療後の経過
ーザー治療を受けた後は、適切なアフターケアと経過観察が重要です。ここでは、治療後の経過を時期ごとに詳しく解説します。
レーザー治療直後
レーザー治療を受けた直後は施術箇所が白くなりますが、10分程度で自然に消えます。白く残る理由は、レーザーによる効果があったという指標です。照射直後は腫れや内出血がみられる場合もありますが、冷却シートやアイスパックを用いて冷やすと和らぎます。
腫れや内出血などの副作用は、施術後1〜2日程度で治まる傾向にあります。
翌日~約1週間
治療翌日から1週間程度は、施術部位にかさぶたができることがありますが、無理に剥がそうとせず自然に剥がれるのを待ちましょう。無理に剥がすと色素沈着や感染のリスクが高まるため、気をつけてください。
施術した患部は乾燥や刺激から守る必要があるため、紫外線対策や保湿をこまめにして、肌を回復させる必要があります。
1週間以上~
施術から1週間以上経過すると、かさぶたが自然に剥がれ落ち、肌の表面が滑らかになるのを感じるでしょう。かさぶたが剥がれた段階で、患部にメイクが可能となります。
しかし、施術後は1週間経っても皮膚が敏感な状態のため、紫外線や乾燥から肌を守ることが大切です。また、肌が生まれ変わった後に、色素沈着が発生する場合もあります。色素沈着は自然に消えることがほとんどですが、長く残るようなら医師に相談しましょう。
3ヶ月~
施術から3ヶ月以上経過するころは、レーザー治療の最終的な効果が明確に現れる時期す。ほとんどの方は、このころまでに赤みや色素沈着が改善しています。
毛細血管拡張症に対するレーザー治療は、数回の施術を重ねて効果を得られるケースが多いため、追加治療を検討する必要もあります。そのため、「3ヶ月が経過しても完治していない」という方もいるでしょう。
毛細血管拡張症のレーザー治療回数の目安
毛細血管拡張症のレーザー治療は、5回〜10回程度の施術で終わるのが一般的です。治療の間隔は保険適用の場合、3ヶ月以上空ける必要があります。そのため、5回の施術の場合は1年3ヶ月、10回だと2年5ヶ月の期間が完治の目安です。
症状の状況を確認しながら調整していくことで、良い結果を得られるでしょう。なお、保険適用外だと間隔を空ける必要がないため、治療が早く終了する傾向にあります。
毛細血管拡張症のレーザー治療後に起こり得る副作用
毛細血管拡張症のレーザー治療は、比較的安全性の高い施術とされていますが、副作用がまったくないわけではありません。施術後に起こり得る副作用は、以下のとおりです。
- 赤みや腫れ
- 色素沈着や色素脱失
- 内出血
- 痛みやかゆみ
治療後に現れる赤みや腫れは、数日から1週間程度で自然に治まります。色素沈着や色素脱失は時間とともに改善しますが、必要に応じて追加治療が行われる場合もあります。内出血は深い血管に対する治療後にみられることがありますが、1週間程度で自然に消えるケースがほとんどです。一時的に軽い痛みやかゆみが生じることがありますが、適切なアフターケアで軽減できます。
副作用が強く現れたり、長期間続いたりする場合は、速やかに医師に相談することが大切です。効果的で安全な治療を進めるためにも、事前のカウンセリングでリスクについてしっかり理解しておきましょう。
毛細血管拡張症のレーザー治療をおすすめできない方
毛細血管拡張症のレーザー治療は、多くの患者に効果が期待できる治療法ですが、以下に該当する方にはおすすめできません。施術を受ける前に、該当する項目がないかチェックしておきましょう。
- 妊娠中または授乳中の方
- 皮膚に炎症や感染症がある方
- 光感受性が高い方(光線過敏症など)
- 悪性腫瘍がある方
- 出血傾向がある方(血液疾患や抗凝固薬を使用している場合)
- 日焼け直後の方
これらに該当する場合、レーザー治療によるリスクが高まることがあります。たとえば、妊娠中の施術は、母体への負担や安全性の観点から避けることが推奨されています。また、感受性が高い方は、施術によって皮膚の赤みや炎症が悪化するリスクがあり危険です。
該当する症状や体調に心当たりがある方は、必ず事前に専門医に相談し、適切な治療法を検討しましょう。
毛細血管拡張症のレーザー治療における保険適応の有無
毛細血管拡張症のレーザー治療は、症状や治療目的によって保険が適用される場合と適用されない場合があります。ここでは、保険が適用されるケースや適用外で治療を受けた方が良いケースについて解説します。
保険適用の治療がおすすめの方
保険適用での治療がおすすめの方は、医師により治療が必要とみなされたうえで、「治療期間が長くなっても良いから医療費を抑えたい」という方です。保険が適用されると、施術の間隔を3ヶ月空けて治療する必要があるため、最低でも1年以上かかります。
また、治療は厚生労働省に認可された機器のみ使用可能です。保険が適用されるには治療が必要かどうか、医師の判断が必要なため、まずは診断を受けて相談しましょう。
保険適用外の治療がおすすめの方
保険適用外の治療がおすすめの方は、治療費が高くても短い期間で完治したい方や、自分に合った機器を使用したい方です。保険適用外の場合は、自分のペースで治療を受けられるメリットがあります。
また、美容目的の治療も可能で、自分の希望に合った最新の機器を使用できます。見た目の改善を重視する方は、保険適用外の治療を検討すると良いでしょう。
毛細血管拡張症におけるレーザー治療の値段
毛細血管拡張症のレーザー治療にかかる費用は、保険適用の有無によって異なります。ここでは、保険適用と適用外の場合の費用について詳しく解説します。
保険が適用される場合の値段
保険が適用され、3割負担となった場合の治療費は、以下のとおりです。
治療の面積 | 3割負担の治療費 |
~10cm2 | 8,140円 |
~20cm2 | 9,640円 |
~30cm2 | 11,140円 |
~40cm2 | 12,640円 |
~50cm2 | 14,140円 |
治療費は施術範囲によって異なり、10cm2大きくなるごとに1,500円ずつ加算されると覚えておきましょう。なお、1割負担の場合は10cm2ごとに500円加算されます。どちらも上限は180cm2までです。
子どものあざにおける治療費は以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
保険適用外の値段
保険適用外の値段は、クリニックによって異なります。皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷における、保険適用外の値段は以下のとおりです。
治療箇所 | 通常料金 |
全顔 | 33,000円 |
首前面 | 33,000円 |
両頬 | 22,000円 |
フェイスライン | 22,000円 |
鼻 | 11,000円 |
デコルテ | 33,000円 |
背中(上部) | 55,000円 |
保険適用外の治療では、最新のレーザー機器や、短期間で高い効果を期待できる治療法を選択できるメリットがあります。ただし、費用は高額になる場合もあるため、治療前に見積もりを確認しましょう。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷
赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。
「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
アクセス | 東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩2分 →アクセス方法 |
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営業時間 | 月・水・金 13:00〜18:00
火・木 10:00〜17:00 |
休診日 | 土日祝 |
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まとめ
この記事では、毛細血管拡張症に効果的なレーザーについて解説しました。治療にはVビームレーザーや色素レーザー、炭酸ガスレーザーなどが用いられますが、Vビームレーザーは血液に反応して治療可能なため、血管病変に対して高い効果が期待できます。
治療回数や費用は症状の程度や保険適用の有無によって異なりますが、医師との相談を通じて適切なプランを立てることが重要です。この記事を参考に、毛細血管拡張症のレーザー治療における理解を深め、安心して治療に取り組みましょう。
院長杉本 貴子 Sugimoto Atsuko 【関連病院】記事監修者プロフィール