毛細血管拡張症と酒さの違いを徹底比較!治し方や保険適用の条件も解説
毛細血管拡張症と酒さは、それぞれ肌に赤みがみられますが、症状は異なります。なかには、「違いがわからない」「自分の症状がどっちか知りたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、毛細血管拡張症と酒さの違いを徹底的に解説します。また、治し方や保険適用の条件も併せて紹介します。この記事を読めば、毛細血管拡張症と酒さの違いがわかるので、気になる症状がある方はぜひ参考にしてみてください。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。
「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
| アクセス | 東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩2分 →アクセス方法 |
| 連絡先 | TEL:03-6304-1725 |
| 営業時間 | 月・水・金 13:00〜18:00
火・木 10:00〜17:00 |
| 休診日 | 土日祝 |
| 公式HP | 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 |
毛細血管拡張症と酒さ(しゅさ)の違いを比較

毛細血管拡張症と酒さには、以下のような違いがあります。
| 病名 | 毛細血管拡張症 | 酒さ |
| 見た目 | ・毛細血管が透けて見える
・平坦な赤み |
・赤く盛り上がる
・膿を伴う |
| 特徴 | ・血管が拡張して元に戻らない状態
・自然に改善しない ・女性に現れることが多い |
・血管の広がりにより発生
・自然に治ることはまれ |
| 発症する年齢 | 乳幼児・30代~ | 20代~ |
| 症状 | ・自覚症状はほとんどなし
・熱感や痛みを伴うこともある |
・ほてり
・ヒリヒリした感じ ・かゆみなど |
| 原因 | ・寒暖差
・加齢 ・遺伝 ・女性ホルモンの影響 ・飲酒や香辛料の摂り過ぎ |
はっきりした原因は不明 |
| 治療方法 | Vビームの照射 | ・Vビームの照射
・飲み薬 ・塗り薬 |
| 保険適用 | 保険適用可 | Vビーム治療は自由診療 |
毛細血管拡張症と酒さは、それぞれの見た目や特徴などに違いがあるため、把握しておくと適切に対応できます。それでも判別できない場合は、医療機関を受診しましょう。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門としている形成外科・皮膚科クリニックです。毛細血管拡張症や、酒さの治療にも対応しています。症状に不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。
>>東京の文京区で毛細血管拡張症・酒さを治療するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷
毛細血管拡張症と酒さのVビームを用いた治療回数の違い

以下は、Vビームを用いた場合の治療回数の目安です。
| 毛細血管拡張症 | 酒さ | |
| 治療回数の目安 | 3~5回程度 | 10回程度 |
| 治療間隔の目安 | 3ヶ月に1回程度 | 4週間に1回程度 |
| かかる期間の目安 | 9ヶ月~1年以上 | 10ヶ月程度 |
毛細血管拡張症の治療回数は酒さより少ないですが、間隔を空ける必要があるため、1年以上かかることもあります。酒さの治療間隔は、自由に選べますが、医師が指定した間隔を守ることが重要です。治療間隔には保険適用の可否が関係しているため、次で解説します。
毛細血管拡張症と酒さにおける保険適用の違い

毛細血管拡張症は保険適用、酒さは自由診療で治療可能です。
毛細血管拡張症は、血管が拡張して戻らなくなる症状で、自然に改善することはありません。そのため、厚生労働省が認めたレーザー機器を使用し、指定された間隔で実施する治療に保険診療が適用されます。
治療する機器を指定したり、自分で治療間隔を指定したりすると、自由診療となるため注意が必要です。酒さは慢性的な炎症や疾患ですが、自由診療が適用されます。
以下の記事では、Vビームを用いた場合の保険適用について、詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
毛細血管拡張症と酒さの見た目・特徴・原因の違い

毛細血管拡張症と酒さは、いずれも赤みを帯びて顔に現れる症状ですが、異なる疾患です。ここからは、それぞれの見た目や特徴、発生する原因をみていきましょう。
毛細血管拡張症
毛細血管拡張症とは、皮膚の表面近くにある毛細血管が拡張して戻らなくなり、透けて見える状態です。主に、顔の小鼻周りや頬に現れます。足に現れることもあり、クモの巣状・樹枝状・線状などさまざまなパターンで血管が浮き出ます。
発生する原因は、以下のとおりです。
- 加齢による血管壁の脆弱化
- 紫外線の影響
- 急激な寒暖差
- ホルモンバランスの変化
- アルコールや香辛料の過剰摂取
- 不規則な生活
これらが原因で、皮膚表面の血管が継続的に拡張し、毛細血管拡張症を発症します。足に見られる毛細血管拡張症は、長時間の立ち仕事やデスクワークなどによる、血流停滞が原因とされています。
以下の記事では、毛細血管拡張症について詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
酒さ
酒さは、毛細血管拡張の症状がみられることもある、ほてりやヒリヒリした感じを伴う慢性炎症性疾患です。顔や首に現れることが多く、見た目は皮膚の赤い盛り上がりや、膿をもったニキビのような症状がみられます。
発生する原因ははっきりとしていませんが、紫外線や刺激の強い化粧品の使用、心理的ストレスなどが関与している可能性もあります。生活習慣も肌に影響するため、アルコールや刺激物の過剰摂取、睡眠不足などには注意が必要です。
自然に改善することはほとんどなく、根気よく治療を続けることが大切です。
毛細血管拡張症と酒さの種類の違い

ここからは、毛細血管拡張症と酒さにどのような種類があるのか解説します。それぞれ詳しくみていきましょう。
毛細血管拡張症の種類
毛細血管拡張症には、主に以下の種類があります。
| 種類 | 特徴 |
| クモ状型 | 血管がクモの巣のように広がった状態 |
| 単純型(線状型) | 枝分かれしていない単線の血管が透けて見える状態 |
| 樹枝状型 | 単線状の血管が枝分かれしている状態 |
| 丘疹型 | 皮膚に血管による盛り上がりが見られる状態 |
これらの種類は、混在して発生することもあります。
酒さの症状の種類
酒さには、以下のような症状がみられます。- 1型:紅斑毛細血管拡張型(こうはんもうさいけっかんかくちょうがた)の酒さ
- 2型:丘疹膿疱型(きゅうしんのうほうがた)
- 3型:腫瘤型(しゅりゅうがた)
- 4型:眼型(がんがた)
1型から順にみていきましょう。
1型:紅斑毛細血管拡張型(こうはんもうさいけっかんかくちょうがた)の酒さ

1型は顔の頬や鼻、額やあごにほてりや紅斑が現れたり消えたりして、次第に持続性のある赤みへ移行する症状です。敏感肌の方に生じる傾向にあり、温度差・飲酒・香辛料・紫外線などで悪化することもあります。
毛細血管拡張症もみられますが、自覚症状が出やすい点が異なります。
2型:丘疹膿疱型(きゅうしんのうほうがた)
2型は1型の赤みやほてりに加え、膿を伴ったニキビのような症状が現れます。ニキビとの違いは、毛穴の詰まりが目立たない点です。また、鼻に凹凸が出始め、血管の拡張も伴うため赤みが強くなります。
2型は中高年に発生する傾向にあり、男性より女性に多くみられます。
3型:腫瘤型(しゅりゅうがた)
3型は、鼻の皮膚が厚くなり、凹凸を伴う鼻瘤(びりゅう)が現れる点が特徴的です。鼻の毛穴が目立ち、表面がみかんの皮のようになることがあります。男性に多くみられ、鼻以外に、顎・額・耳・眼瞼にも症状が現れることもあります。
以前は飲酒が原因と考えられましたが、現在は飲酒しない人にも現れることが判明しています。
4型:眼型(がんがた)
4型は、あまりみられない珍しい症状で、皮膚だけでなく目とその周辺にも影響がみられます。症状は先に目に現れ、なかには皮膚に影響しない方もいるようです。
目に現れる症状は、充血やゴロゴロした感じ、結膜炎や眼瞼炎などです。他にも、まぶたに厚みが出たり皮脂腺が閉塞したり、かさぶたができることもあります。視覚障害が出ることはほぼありませんが、1型や2型の症状が出たら早めの受診が必要です。
毛細血管拡張症と酒さの治療方法の違い

毛細血管拡張症と酒さの治療は、どちらもレーザーを用いますが、酒さは飲み薬や塗り薬を併用することもあります。ここからは、それぞれの治療の違いをみていきましょう。
毛細血管拡張症の治療方法
毛細血管拡張症は、Vビームによる治療が一般的です。Vビームは血管の赤みに限定してピンポイントで照射できるため、周りの健康な組織に負担をかけることなく治療できます。
1回の照射で改善することはまれで、3〜5回程度の治療を要する方がほとんどです。レーザーを照射することで患部がダメージを受けるため、治癒の期間や負担の軽減を考慮して、3ヶ月に1度の間隔で治療を進めます。
施術後のダウンタイムには痛みや腫れ、内出血などが生じることもありますが、2週間程度で改善します。
酒さの治療方法
酒さの治療方法は、以下のとおりです。- レーザー治療
- 飲み薬
- 塗り薬
1つずつ解説します。
レーザー治療

赤みや毛細血管拡張がみられる1型の酒さに対しては、Vビームレーザーを用いることがあります。1度の治療では改善しないため、継続的な治療が必要です。
酒さに対するレーザー治療は自由診療のため、治療間隔のルールがありません。ただし、肌のダメージを考慮して、4週間に1度の治療が推奨されています。治療回数は10回程度のため、改善するのに約10ヶ月ほどかかることを念頭に入れておくとよいでしょう。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門としている形成外科・皮膚科クリニックです。毛細血管拡張症や、酒さの治療にも対応しています。症状に不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。
>>東京の文京区で毛細血管拡張症・酒さを治療するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷
飲み薬
酒さの炎症や丘疹・膿疱に対しては、抗生物質の飲み薬が用いられます。使用されるのはドキシサイクリンやロキスロマイシン、ミノサイクリンなどです。これらの内服薬は、抗炎症作用により、皮疹や腫脹を抑える効果に期待できます。
また、血液の機能を正常にする漢方薬が用いられることもあります。飲み薬は自己判断で服用せず、医師の指示に従って摂取することが大切です。
塗り薬
酒さの治療は、塗り薬を用いるのが一般的です。主に、抗菌・抗炎症作用を持つメトロニダゾール外用薬が使用されます。メトロニダゾールは、酒さの治療において保険が適用される塗り薬です。
塗り薬は1型と2型にみられるブツブツや膿を伴う症状、炎症などに高い効果を発揮するとされています。
毛細血管拡張症に用いる塗り薬は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
再発を防ぐ!毛細血管拡張症と酒さの治療後のスキンケア

レーザー治療後は、医師の指示に従って過ごすことで肌の状態を維持し、再発を防ぐ必要があります。治療後の対策は、以下のとおりです。
- 洗顔方法
- 保湿
- 紫外線対策
- 生活習慣を整える
1つずつ解説します。
洗顔方法
洗顔する際は低刺激タイプの洗顔料をよく泡立て、すべらせるようにしてやさしく洗いましょう。手でこするのではなく、泡で洗うことを意識することが重要です。洗顔後は熱いお湯や冷水を避けて、ぬるま湯で丁寧にすすぎます。
水分を拭き取る際もこすらずに、タオルを押さえる程度にすることを心がけてみてください。クラブやピーリング系の洗顔剤は刺激になるため、控えた方が無難です。
保湿
洗顔後はなるべく早く水分や油分を補って、うるおいを閉じ込めることが大切です。肌に使用する化粧品や乳液は、肌に刺激を与えないタイプを選んでみてください。
治療後の肌は乾燥しやすく、バリア機能も低下しています。化粧水を冷蔵庫で冷やす方もみられますが、冷たいと肌に刺激を与えるため、避けた方が無難です。常温で保管し、肌に補給する際は手のひらで温めてから使用しましょう。
紫外線対策
紫外線は、毛細血管拡張症や酒さの赤みを悪化させるため、年間をとおして紫外線対策が必要です。日焼け止めはSPF20の製品を選びこまめに塗り直すのがおすすめです。
屋外では帽子や日傘を使用し、日差しの強い時間帯を避けることも推奨されます。
生活習慣を整える
睡眠不足やストレス、急激な温度変化や飲酒と香辛料の多量摂取などは、症状を悪化させる要因です。これらの行動を避けて、生活習慣を整えることで、再発や予防に期待できます。
寒暖差の激しい場所へ移動することも、血管が広がって戻らなくなる原因のため、注意が必要です。
毛細血管拡張症と酒さの違いに関するよくある質問

ここからは、毛細血管拡張症と酒さに関する、よくある質問に回答します。ぜひ参考にしてみてください。
毛細血管拡張症にヒルドイドを使用してもいいですか?
ヒルドイドの毛細血管拡張症への使用は、NG行為です。ヒルドイドは保湿や血行改善、抗炎症を目的とした外用薬で、皮脂欠乏症やしもやけ、ケロイドの治療などに用いられます。
毛細血管拡張症にヒルドイドを用いると症状が悪化するため、禁忌とされています。
毛細血管拡張症と酒さの自力でできる治し方はありますか?
毛細血管拡張症は自力で治りませんが、酒さも治りにくい疾患です。拡張した血管は自然治癒しないため、改善するにはレーザー治療を用います。酒さには、塗り薬が効果的です。
自力では治せませんが、セルフケアにより再発を防いだり予防できたりします。
毛細血管拡張症は塗り薬で治りますか?
毛細血管拡張症は、塗り薬では改善しません。酒さは、炎症を抑える塗り薬で改善に期待できます。ただし、毛細血管拡張症を伴う酒さには、塗り薬だけでは対応できないケースもあります。
薬物療法は効果が出るまでに時間がかかるため、医師の指示に従って根気よく続けることが大切です。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。
「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
| アクセス | 東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩2分 →アクセス方法 |
| 連絡先 | TEL:03-6304-1725 |
| 営業時間 | 月・水・金 13:00〜18:00
火・木 10:00〜17:00 |
| 休診日 | 土日祝 |
| 公式HP | 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 |
まとめ

この記事では、毛細血管拡張症と酒さの違いを解説しました。
毛細血管拡張症は拡張した血管が透けて見える疾患で、自然に治ることはありません。改善するにはレーザー治療が必要です。
酒さは慢性的な皮膚疾患で、赤みや丘疹、膿疱を伴うこともあります。酒さの改善には塗り薬が効果的で、必要に応じてレーザー治療が用いられます。
それぞれ赤みを伴いますが、見た目や自覚症状などが異なる疾患です。自力で治すのは難しいため、医療機関で受診して治療を受ける必要があります。治療後のスキンケアや生活習慣の見直しで、再発予防が可能です。
この記事を参考に、改善しない赤みや血管の透けが気になる方は、医療機関を受診して自分に合った治療を受けましょう。
記事監修者プロフィール
院長杉本 貴子
Sugimoto Atsuko
- 経歴
-
- お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
- 獨協医科大学 卒業
- 国立国際医療研究センター 初期研修
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
- 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長
【関連病院】
- 東京美容医療クリニック
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
- 資格
-
- 医学博士
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
- 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
- アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
- クールスカルプティング 認定医

