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毛細血管拡張症に塗り薬は効果的?ヒルドイドとの関係性や酒さとの違い、赤みに用いられる塗り薬などを紹介

毛細血管拡張症に塗り薬は効果的なのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。毛細血管拡張症は、赤みや炎症が目立ちやすいことから「どの治療法が効果的なのか」と知りたい方もいるでしょう。

そこでこの記事では、毛細血管拡張症と塗り薬について、詳しく解説します。併せて、酒さとの違いや、ヒルドイドとヘパリン類似物質油性クリームなどとの関係性なども紹介します。

この記事を読めば、毛細血管拡張症の原因や適切な治療法について理解が深まるため、症状に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。

「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

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毛細血管拡張症に塗り薬は効果的?

一般的に、毛細血管拡張症に塗り薬が用いられることはなく、効果があるという検証もありません。塗り薬は、毛細血管拡張症を引き起こす症状の「酒さ」に使用される場合がほとんどです。

炎症を抑える塗り薬は、酒さによる凹凸や赤みを抑える効果に期待できます。ただし、塗り薬による効果が現れるまでに時間を要するため、医師によっては飲み薬を処方する場合もあるようです。

毛細血管拡張症とは

毛細血管拡張症とは、毛細血管が拡張して皮膚表面が赤くみえる症状です。ここからは、毛細血管拡張症とは何か、発症の原因と主な症状を解説します。

発症の原因

毛細血管拡張症の原因は多岐にわたり、加齢や遺伝的要因、紫外線によるダメージなどが挙げられます。加齢により皮膚の弾力が低下すると、血管の赤みが目立ちやすくなる方もいるようです。生まれつき皮膚が薄い方も、毛細血管による赤みが目立ちやすくなります。

さらに、ホルモンバランスの乱れで発症する場合もあるため、妊娠中やホルモン剤を使用している方などは症状が出やすい傾向にあります。

日常生活も発症に影響しており、過度な日焼けや寒暖差による刺激も、血管への負担を増加させる要因です。アルコールや香辛料の摂取も、毛細血管が拡張する原因となっているため、摂り過ぎには気をつけましょう。

以下の記事では、子どもに現れる毛細血管拡張症の原因について詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。

子どもの毛細血管拡張の原因について、専門医が解説

みられる症状

毛細血管拡張症の主な症状は、以下のタイプに分類されています。

  • 単純型
  • 樹枝状型
  • クモ状型
  • 丘疹型
  • 紅斑

毛細血管拡張症は、毛細血管が拡張して皮膚表面に現れることで赤くみえる症状ですが、タイプによってみえ方は異なります。これらの症状は毛細血管拡張症の一例で、場合によっては他の疾患による赤みのケースも考えられます。

そのため、赤みが気になり出したら自己判断せず、専門医に相談すると良いでしょう。

毛細血管拡張症と酒さの違い

毛細血管拡張症と酒さは、どちらも皮膚に赤みを引き起こす症状が共通していますが、特徴に違いがあります。毛細血管拡張症は、皮膚の表面近くにある毛細血管が拡張し、血管が透けてみえることで赤みが生じる疾患です

一方で、酒さは原因不明の慢性炎症疾患で、赤み以外にも肌にぶつぶつや、膿を持つ発疹が現れることがあります。発症しやすいのは中年以降で、男性より女性に現れやすい症状です。見た目はニキビと似ており、ヒリヒリする痛みやかゆみを伴います。

治療方法もそれぞれ異なっており、毛細血管拡張症にはレーザー治療が効果的ですが、酒さは塗り薬や飲み薬の使用が中心です。

肌の赤みや炎症などに用いられる塗り薬

肌の赤みや炎症などが現れた場合に使用される主な塗り薬は、以下のとおりです。

  • イベルメクチン
  • ロゼックスゲル
  • アゼライン酸

1つずつ紹介するので、参考にしてください。

イベルメクチン

イベルメクチンは酒さの原因となっているニキビダニの発生を抑え、炎症性病変の改善に効果があるとされています。効果がみられるまでに個人差はありますが、2週間程度かかるケースがほとんどです。

使用する際は1日1回、患部に薄く伸ばすのが一般的ですが、処方する医師や薬剤師の指示に従いましょう。なお、イベルメクチンは海外で承認されている塗り薬で、日本では未承認となっています。

ロゼックスゲル

ロゼックスゲルは、日本の臨床試験で安全性が保障されている、酒さの治療において代表的な塗り薬です。ロゼックスゲルは免疫を調整することで酒さの炎症を抑えるうえ、副作用もほとんどみられません。

効果がみられるのは、塗り始めから約2週間後の方が多い傾向にあります。使用する際は、患部を洗浄してから適量を塗りましょう。

アゼライン酸

アゼライン酸は、酒さやニキビ治療に用いられる塗り薬で、抗炎症作用と抗菌作用があります。さらに、美白効果もあるため、治療が終わった後の色素沈着を抑える効果にも期待できます。

アゼライン酸は、食品に含まれる成分を使用しているため、副作用もほとんどありません。海外では長く使用されていますが、日本ではまだ認証されていない塗り薬です。効果は2週間ほどでみられ、手軽に使用できる塗り薬としてすすめられる場合もあります。

肌の赤みや炎症などに用いられる飲み薬

ここからは、赤みや炎症に対して使用される飲み薬について解説します。紹介するのは、ビブラマイシンとミノマイシンです。1つずつ紹介するので、参考にしてください。

ビブラマイシン

ビブラマイシンはテトラサイクリン系抗生物質に分類されており、主に酒さによる炎症に用いられる飲み薬です。抗菌作用と抗炎症作用の両方を持っており、皮膚の赤みや腫れ、膿疱性の発疹を抑える効果があります。

副作用としては吐き気や下痢、発疹などが報告されているため、異常が現れたら医師に相談しましょう。服用する際は医師の指導に従って、適切な量を守る必要があります。

ミノマイシン

ミノマイシンもビブラマイシンと同様に、酒さによる炎症や膿疱に対して効果を発揮します。特に、抗炎症作用に優れており、皮膚の赤みや腫れの抑制に効果的です。また、皮膚の細菌感染を抑制することで、症状の悪化を防ぐ効果も期待されています。

副作用はめまいや食欲不振、腹痛や嘔吐などが報告されているため、異常がみられたら速やかに医師に相談しましょう。他の薬との併用にも気をつける必要があるため、使用している薬があったら医師や薬剤師への報告を忘れないようにしてください。

毛細血管拡張症に塗り薬を使用する際の注意点

ここからは、塗り薬を安全に使用するための注意点を、以下の内容で解説します。

  • 医師の指示を守って規則正しく塗る
  • 適切な量を守る
  • 副作用が現れたら医師に相談する
  • 独断で市販薬を使用しない
  • ヒルドイドは塗布しない

1つずつ詳しくみていきましょう。

医師の指示を守って規則正しく塗る

塗り薬を使用する際は、医師の指示に従うことが大切です。自己判断で使用量や頻度を変えると、薬の効果が十分に発揮されなかったり、副作用が生じたりする可能性があります

また、塗り忘れると病状が改善されないため、塗るタイミングや時間を決めて規則正しく使用することも重要です。塗り薬の効果を十分に引き出すために、指示を守って正しく使用しましょう。

適切な量を守る

塗り薬は塗りすぎても効果が高まるわけではなく、かえって皮膚に負担をかけ、副作用が出る場合もあります。そのため、医師の指示に従い、適量を指示された範囲内で使用しましょう

軟膏やクリームの場合は人差し指の第一関節まで、ローションは手のひらに1円玉程度を出して使用するのが、適量といわれています。

副作用が現れたら医師に相談する

塗り薬を使用中に副作用が現れた場合は、速やかに医師に相談しましょう。塗り薬の主な副作用は、赤みやかゆみ、かぶれや乾燥などです。ステロイド外用薬を長期間使用すると、毛細血管拡張症を招く可能性もあります。

特に、ステロイドとビタミンD3の併用には、注意が必要です。

独断で市販薬を使用しない

独断で使用する市販薬には、かえって症状を悪化させる成分が含まれている場合もあるため注意が必要です。毛細血管拡張症は他の疾患と区別が難しい場合も多く、誤った治療は赤みを悪化させる原因となる恐れもあります。

治療には専門医の診断と適切な治療計画が必要なため、市販薬を使用する前に、必ず医師に相談しましょう。

ヒルドイドは塗布しない

ヒルドイドやヘパリン類似物質油性クリームは、保湿や血行促進を目的とした塗り薬として知られていますが、毛細血管拡張症の治療には適していません。これらの使用により血行が良くなると、血管が拡張されて症状を悪化させる恐れもあります。

酒さから毛細血管拡張症に発展することもあるため、顔の赤みが気になる際は、ヒルドイドやヘパリン類似物質油性クリームなどの使用を避けた方が良いでしょう。どうしても使用したい場合は、医師による診断が必要です。

毛細血管拡張症のセルフケア

ここでは、日常的にできるケア方法について、以下の内容で詳しく解説します。

  • 洗顔方法
  • スキンケア
  • メイク方法
  • 生活習慣

1つずつ紹介するので、参考にしてください。

洗顔方法

毛細血管拡張症の方は、刺激を抑えた優しい洗顔を心がけてください。洗顔料は低刺激で保湿効果の高いタイプが向いているため、スクラブが入ったタイプは避けた方が無難です。洗顔時はぬるま湯を使用し、泡で包み込むようにして優しく洗います。

冷たい水や熱いお湯の使用は、毛細血管拡張症の悪化を招くため、ぬるま湯を使用してください。刺激を与えるフェイスブラシの使用も厳禁です。タオルで顔を拭く際も押さえるようにして、優しく水分を拭き取りましょう。

スキンケア

毛細血管拡張症のスキンケアにおいては、保湿が特に重要です。化粧水や保湿剤は、肌に刺激を与えないタイプを用いて、使用する際は肌にしみ込ませるように優しく馴染ませましょう。

化粧水の後は乳液やクリームで肌のうるおいをキープしますが、肌になじませる際はこすらないように注意が必要です。さらに、冷たい状態で肌につけると毛細血管拡張症が悪化する恐れもあるため、手のひらであたためて使用してください。

メイク方法

メイクは赤みをカバーしつつ、肌への負担が少ない手方を身につけることが大切です。メイクの下地は赤みを抑えるためにグリーン系のコントロールカラーを使用しますが、全体的に塗布するのではなく、部分的に使用してください。

全体に塗布すると赤みがある部分との色味に差が出て、ムラとなってしまうため注意が必要です。メイク下地はニキビ跡やシミ、赤みがある箇所や目の下のくまに合わせてカラーを変えると、美しく仕上がるでしょう。

生活習慣

毛細血管拡張症の症状を悪化させないためには、生活習慣の見直しも重要です。アルコールや香辛料は血管を拡張させ、症状を悪化させる可能性があるため控えましょう。さらに、十分な睡眠と規則正しい食生活も欠かせません。

食生活では、食物繊維や水分をよく摂って、腸内環境を整えることも推奨されています。ストレス管理も重要なポイントのため、リラクゼーションや適度な運動を取り入れてみてください。生活習慣の改善によって、症状の進行を緩和し、肌の健康を維持できるでしょう。

毛細血管拡張症の効果的な治療法はレーザー治療

毛細血管拡張症に対して最も効果的とされる治療法は、レーザー治療のVフェイシャルやVビームなどです。レーザー治療は、拡張した血管に特定の波長の光を照射し、血管を収縮させることで赤みを軽減します。

VフェイシャルやVビームによる治療法は、肌へのダメージが少なく、短時間で施術が完了する点が特徴です。ただし、1回の施術で完全に症状が消えるわけではなく、複数回の治療が必要になるケースもあります。治療後は一時的に赤みや腫れが現れることもありますが、数日程度で落ち着きます。

症状を改善するためにも、医師の指導のもと、適切な回数と間隔で治療を受けることが重要です。VフェイシャルやVビーム治療を検討する際は、専門医と十分に相談したうえで治療計画を立てましょう。

子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。

「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

アクセス 東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩2分
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火・木 10:00〜17:00

休診日 土日祝
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まとめ

この記事では、毛細血管拡張症に対する塗り薬について詳しく解説しました。毛細血管拡張症に塗り薬は推奨されていませんが、酒さ治療には効果が期待されています。塗り薬を使用する際は、医師の指示に従ってルールや用量を守る必要があります。

毛細血管拡張症は、皮膚表面の血管が拡張して赤みが現れる症状で、レーザー治療を用いるのが一般的です。また、日常生活でのセルフケアや生活習慣の改善も、症状の進行を抑えるうえで重要となっています。

この記事を参考に、適切な治療法とセルフケアを取り入れて、毛細血管拡張症を改善しましょう。悩みが続く場合は、専門医に相談して早めに適切な治療を受けることが大切です。

記事監修者プロフィール

院長 杉本 貴子

院長杉本 貴子

Sugimoto Atsuko

経歴
  • お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
  • 獨協医科大学 卒業
  • 国立国際医療研究センター 初期研修
  • 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
  • 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長

【関連病院】

  • 東京美容医療クリニック
  • 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
資格
  • 医学博士
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
  • 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
  • アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
  • クールスカルプティング 認定医

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