扁平母斑の保険適用について解説!保険適用の条件や必要なものとは?
「扁平母斑を治療したいけれど、保険は適用されるの?」
扁平母斑の治療費が気になる方は多いでしょう。
今回は、扁平母斑治療の保険適用条件や必要書類を解説します。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷の扁平母斑の治療では、保険が適用されます。
扁平母斑治療の費用を抑えたい方は、ぜひ最後までお読みください。
保険が適用される扁平母斑とは
扁平母斑は茶色から青色をした平らなあざです。
メラノサイトの異常によってメラニンが浅い層に増えることで現れます。
手のひらや足の裏をのぞいた全身に現れ、自然に治ることはありません。
扁平母斑は発症時期や症状によって「扁平母斑」「遅効性扁平母斑」「ベッカー母斑」に分けられます。
種類 | 特徴 |
---|---|
扁平母斑 |
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遅効性扁平母斑 |
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ベッカー母斑 |
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扁平母斑に関してはこちらで詳しく解説しています。併せてご覧ください。
扁平母斑の保険適用の条件
扁平母斑の治療で保険が適用されるのは、レーザー治療に限られています。ただし、すべてのレーザー治療が対象となるわけではありません。
以下では、適用されるレーザー機器の種類や治療回数、手続きに必要な書類など、具体的な保険適用の条件について解説します。
保険適用になるレーザー機器
扁平母斑の治療で保険が適用されるのは、以下のレーザー機器を使用した場合だけです。
- ルビーレーザー
- Qスイッチ付きルビーレーザー
アレキサンドライトレーザーやYAGレーザーなど、ほかのレーザーを使用した場合は保険が適用されません。
当院では「QプラスR」というQスイッチ付きルビーレーザーを使用しています。
QプラスRはほかのレーザー治療に比べて照射時間が短く、細かい範囲に集中して当てられるのが特徴です。
痛みや肌へのダメージを抑えつつ、短時間で効率的に治療ができるため、子どもの肌でもやさしい治療が可能です。
保険適用になる治療回数・期間
扁平母斑のレーザー治療で保険が適用される治療回数は、以下のとおりです。
治療回数 | 治療間隔 |
---|---|
2回まで | 3カ月間隔 |
扁平母斑は再発しやすいです。
治療後しばらく経過してから再発した場合や新たに発症した場合は、保険適用の判断は医師が行います。詳しくは医師に確認してください。
扁平母斑治療の保険適用に必要な書類と手続き
扁平母斑のレーザー治療で保険を適用する際は、以下の2つが必要です。
- 保険証
- 医療証
医療証は、医療費の助成を受けられる対象であることを証明するものです。医療機関での診療費が減額されたり、無料になるなどの助成を受けられます。
医療証は、お住まいの市区町村の福祉課や子ども家庭支援課などに申請すると交付されます。
保険証や医療証はこちらをご覧ください。
保険適用された場合の費用
扁平母斑のレーザー治療で保険適用された場合の費用は以下のとおりです。
面積 | 4㎠まで | 4~16㎠ | 16~64㎠ | 64㎠~ | |
---|---|---|---|---|---|
クリニック茗荷谷 | 保険診療 (3割負担) |
6,000円 | 7,110円 | 8,700円 | 11,850円 |
他クリニック | 自費診療 (全額負担) |
1㎠13,200円~ |
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は保険診療で受けられるため、3割負担の費用で済みます。
ほかのクリニックは保険適用の条件を満たしておらず、自費診療で全額自己負担のところもあります。
クリニックによって異なりますが、ほかに診察料や検査料などがかかります。
扁平母斑のレーザー治療で保険会社の保険適用に関する注意点
扁平母斑は、保険会社の保険は適用されません。
保険会社の保険は、機能の回復や改善を目的とした治療が対象のためです。
扁平母斑は体の機能に影響がないあざのため、対象とならないのです。
扁平母斑のレーザー治療に関するよくある質問
扁平母斑のレーザー治療に関する質問です。
保険適用以外で扁平母斑のレーザー治療の費用を抑える方法はある?
扁平母斑のレーザー治療の費用を抑えたいなら、子ども医療費助成制度を利用しましょう。
子ども医療費助成制度とは、自治体が子どもの医療費の一部または全額を助成する制度です。
自治体ごとに条件は異なりますが、申請手続きを行うことで通院や治療時の自己負担額を抑えられます。
例えば、東京23区では高校生までの医療費が無料となっており、自己負担がなく治療が受けられる場合もあります。
保険適用に必要な医療証は前もって準備が必要なの?
保険適用に必要な医療証は、前もって準備が必要です。医療証がないと、自費診療として扱われることがあります。
ただし、医療証や保険証を忘れても、後から提出することで保険適用に切り替えることができることがあります。
その場合、支払った費用のうち、保険適用分(通常は7割)が戻ってくる可能性があります。保険適用への切り替えには、治療を受けた医療機関による手続きが必要です。後から返金手続きを行ってもらいましょう。
また、保険適用をさかのぼれる期間に制限があるケースもあるため、早めの手続きをおすすめします。
扁平母斑の治療は皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷にご相談ください
扁平母斑のレーザー治療は保険が適用されますが、レーザー機種や必要書類、治療回数などの条件があります。
扁平母斑の治療費を抑えたい方は、皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷までご相談ください。
当院では保険適用対象のレーザーで治療を行っています。ぜひ、ご来院ください。
記事監修者プロフィール
院長杉本 貴子
Sugimoto Atsuko
- 経歴
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- お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
- 獨協医科大学 卒業
- 国立国際医療研究センター 初期研修
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
- 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長
【関連病院】
- 東京美容医療クリニック
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
- 資格
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- 医学博士
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
- 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
- アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
- クールスカルプティング 認定医