Treatment
ほくろ除去
ほくろ(母斑細胞母斑)とは?
ほくろは医学的には「母斑細胞母斑(色素性母斑)」と呼ばれる、皮膚の良性のできものです。
生まれつきあるものから、成長や紫外線の影響で後天的にできるものまでさまざまです。
多くは良性ですが、以下のような場合は保険適用でほくろ除去が可能です。
短期間で大きくなってきた
茶色〜黒色の色素斑や、盛り上がったできもの。大きさ・形・濃さはさまざまで、顔や首など全身どこにでもできます。
色や形が左右非対称
一度できたほくろが自然に消えることはほとんどなく、紫外線などの刺激で濃くなったり大きくなったりすることもあります。
輪郭がギザギザ
顔など目立つ場所では見た目の悩みに、ひげ剃り・衣服・メガネなどで繰り返し刺激を受ける場所では引っかかりや出血の原因になることがあります。
易出血性
ぶつけたり強くこすったりしていないのに出血する、かさぶたができても治りきらずにくり返し血がにじむ場合は注意が必要です。
Difference
保険診療と自費診療の違い
ほくろの治療は、目的によって保険が使える場合と使えない場合があります。
| 保険診療 | 自費診療 | |
|---|---|---|
| 主な対象 | 悪性が疑われる/症状がある/刺激を受ける部位のほくろ | 整容(見た目)目的のほくろ |
| 病理検査 | 行う(組織を顕微鏡で確認) | 通常行わない、行えない場合もある |
| 治療方針 | 切除・摘出 | レーザー等も選択肢 |
※美容目的の場合は自費診療となります
Treatment Method
治療方法
ほくろの大きさ・深さ・部位・盛り上がりの程度に応じて、医師が最適な方法をご提案します。
切開除去(切除縫合)
メスでほくろを含めて皮膚を紡錘形(木の葉型)に切除し、糸で縫い合わせる方法です。
向いているほくろ:大きいもの、深いもの、悪性が疑われるもの
メリット:深い部分まで確実に取り除ける/組織をしっかり病理検査に出せる/再発が少ない
デメリット:傷あとが残る/抜糸が必要なこともある
抜糸:約7日後
病理検査:結果説明は1ヶ月後
くり抜き法(へそ抜き法)
専用の円筒状の器具で、ほくろを丸くくり抜く方法です。
向いているほくろ:小さい
メリット:傷あとが小さい/縫わない場合は抜糸不要なこともある
デメリット:大きいものや深いものには不向き/傷が治るまで時間がかかることがある
電気メス(電気凝固・焼灼)
高周波の電気でほくろを削り取る・焼き切る方法です。
向いているほくろ:小さく盛り上がったほくろ
メリット:出血が少ない
デメリット:大きいほくろや深いほくろには不向き/再発の可能性/組織が損傷し病理検査に出しにくい、もしくは出せない場合がある
Important
施術を受けられる場合の注意点
当院のできもの治療は、小学校高学年(およそ10歳〜)以上を目安としています。
局所麻酔の注射、施術中にじっとしている必要があるため、お子さま本人が治療に前向きであること、ご協力いただける年齢を目安としています。
ご自宅でしっかりとお子様とご相談の上、お子様が治療に前向きな状態でご相談にお越しください。
すべての患者様に公平に診療を行うため、お一人ずつ診療・施術のお時間を設定しております。ご予約時間に遅れられた場合、お着替えや準備に時間を要した場合、施術内容の変更や診療時間の短縮となることがございます。
お時間に余裕をもってご来院くださいますようお願い申し上げます。
治療を受けられない方
- ほくろの状態(年齢や部位)によっては対応が難しい場合もあります
- 発熱・感染症などの体調不良時
- ご家族にケロイド体質の方がいる方
リスク・副作用について
- 出血、内出血、腫れ、痛み
- 傷あと(線状・くぼみ・膨らみ・色素沈着)
- ケロイド・ 肥厚性瘢痕
- 感染
- 再発(特に電気メス・くり抜きで取り切れなかった場合)
- 麻酔に伴う反応
Subsidy System
医療費助成制度について
保険診療が適用された場合、お住まいの自治体の医療費助成制度の対象となります。
地域・年齢・制度により、窓口でのお支払いが無料または軽減される場合があります。
東京23区にお住まいの方の場合
東京23区では、子ども医療費助成・高校生等医療費助成(マル青)の対象となる年齢のお子さまは、医療機関の窓口でマイナ保険証(資格確認書等)と医療証を提示することで、保険診療分の自己負担なく治療を受けられます。当院でのほくろ手術は、ご本人が治療に前向きである小学校高学年以上が対象のため、多くのお子さまがこの制度の対象となります。
それ以外の地域でも、一時的に窓口負担は発生しますが役所に請求すれば返金されて、±0円になります。
【注意点】
助成の対象は保険診療分のみです。美容目的のほくろ除去(自費診療)は助成の対象外となります。
文書料・薬の容器代など、保険診療ではない費用は対象外です。
制度の内容・対象年齢は自治体(年度ごと)によって異なります。お住まいの市区町村の制度を適時ご確認ください。
Faq
よくある質問
ほくろ除去は必ず保険が使えますか?
見た目だけが気になる(美容目的)の場合は自費となります。症状がある、悪性が疑われるなどの場合に保険適用となります。診察で医師が判断いたします。
傷あとは残りますか?
傷あとは残りますが、目立ちにくくなるよう配慮します。
1回で取れますか?
大きさや方法によっては複数回必要なこともあります。
子どもでも受けられますか?
大前提としてご本人が治療に前向きである必要があります。また局所麻酔や長時間の安静が必要になるため、小学校高学年以上を目安としています。まずはご家庭でしっかりご相談の上、ご本人の希望にそってください。ご本人の意思に反してお越しいただきましても、ご本人が治療に後ろ向きな場合は当院では治療いたしません。
また自宅では治療に前向きでも、受診すると恐怖心などから治療に後ろ向きになることがよくあります。この場合も当院では治療致しかねますことを十分ご理解いただいた上でご受診ください。
病理検査は必ず行いますか?
保険診療で切除した組織は、病理検査に提出し、良性・悪性を確認します。