Treatment
できもの(皮下腫瘍)治療
About
できもの(皮膚腫瘍・皮下腫瘍)治療とは?
皮膚やその下にできるしこり・ふくらみ(皮下腫瘍)には、さまざまな種類があります。
多くは良性ですが、自然に消えることは少なく、大きくなる・炎症を起こすこともあるため、気になる場合は早めの受診をおすすめします。
Type of boil
できもの(皮膚腫瘍・皮下腫瘍)の種類
粉瘤(ふんりゅう/アテローム・表皮嚢腫)
皮膚の下に袋(嚢腫)ができ、その中に古い角質(垢)や皮脂がたまるできものです。
- 見た目の特徴
- 中央に黒い点(へそのような開口部)を伴うことがあり、押すと臭いのある内容物が出ることがあります。
- 自然には治らない
- 自然に消えることはなく、放置すると袋の中身がたまって徐々に大きくなります。
- 炎症・感染に注意
- 細菌感染を起こすと赤く腫れて痛む「炎症性粉瘤」になることがあります。
- 治療方法
-
粉瘤(炎症なし):くり抜き法 / 切開除去
粉瘤(炎症あり):切開排膿 →(約3ヶ月後)根治術(切開除去)
脂肪腫(しぼうしゅ/リポーマ)
脂肪組織が増えてできる良性のできものです。
- 見た目の特徴
- やわらかく弾力があり、押すとこりこり動くこともある皮下のしこり。背中・肩・腕などにできやすいです。
- ゆっくり大きくなる
- 痛みはないことが多いものの、自然には小さくならず、時間をかけて少しずつ大きくなります。
- 治療は切除が基本
- お薬では小さくならないため、気になる場合は手術で摘出します。
- 治療方法
- 切開除去
線維腫(せんいしゅ)
線維(コラーゲンなどの結合組織)が増えてできる良性のできものです。
- 見た目の特徴
- 硬めのしこりとして触れ、皮膚の表面にできることが多いです。
- 自然消退はしない
- 自然に消えることはなく、気になる場合は切除で対応します。
- 部位による悩み
- 露出部にできると、見た目や衣服での引っかかりが気になることがあります。
- 治療方法
- 切開除去 / 電気メス
石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ/毛母腫・ピロマトリキソーマ)
毛の根元(毛母)の細胞からできる良性のできもので、内部にカルシウムが沈着して硬くなります。
※稀に感染することがあります。感染した場合は炎症性粉瘤と同じ流れになります。
- 見た目の特徴
- 石のように硬く触れるできもの。顔・首・腕などにできやすいです。
- 自然消退はしない
- 小児〜若年者に好発し、成長とともに大きくなって目立つことがあります。
- 部位による悩み
- 自然に消えることはなく、切除以外に治す方法はありません。
- 治療方法
- 切開除去
Treatment Method
治療方法
できものの種類・大きさ・部位・炎症の有無に応じて、医師が最適な方法をご提案します。
切開除去(切開摘出)
メスで皮膚を切開し、できものを袋(被膜)ごと摘出して縫合する、もっとも基本的で確実な方法です。
向いているもの:脂肪腫・線維腫・石灰化上皮腫、大きい粉瘤、深い部位のもの
メリット:袋ごと確実に取り除けるため再発が少ない/病理検査にしっかり出せる
デメリット:切開の長さに応じた傷あとが残る/抜糸が必要
抜糸:約7日後
病理検査:結果説明は1ヶ月後
※炎症性粉瘤の場合は、治療を2回(2〜3ヶ月後に2回目)に分けて行います。
くり抜き法(へそ抜き法)
主に粉瘤に用いる方法です。専用の円筒器具で小さな穴をあけ、そこから内容物と袋を取り出します。
向いているもの:炎症のない、比較的小さめの粉瘤
メリット:傷あとが小さい/縫合が最小限で済む
デメリット:大きいもの・炎症があるものには不向き/傷が閉じるまで時間がかかる/取り残しによる再発の可能性
Important
施術を受けられる場合の注意点
当院のできもの治療は、小学校高学年(およそ10歳〜)以上を目安としています。
すべての患者様に公平に診療を行うため、お一人ずつ診療・施術のお時間を設定しております。ご予約時間に遅れられた場合、お着替えや準備に時間を要した場合、施術内容の変更や診療時間の短縮となることがございます。
お時間に余裕をもってご来院くださいますようお願い申し上げます。
治療を受けられない方
- 発熱・感染症などの体調不良時
- ご本人に強いケロイドの体質がある方
リスク・副作用について
- 【痛み】麻酔が切れると、痛みが生じます。痛みや違和感は1〜2週間続くことがあります。
- 【皮下出血、皮下血腫】数日は注入部位が内出血して腫れることがあります。大切なイベントの2週間前は施術を見合わせてください。
- 【感染】清潔操作のもとに行いますが、まれに感染を起こすことがあります。
- 【アレルギー反応】麻酔成分によるアレルギーを起こすことがあります。直後に出る場合や、注入後1ヶ月〜数年経って、赤み、痒み、腫れを起こすことがあります。症状に応じて治療を行いますので予めご了承ください。
Subsidy System
医療費助成制度について
保険診療が適用された場合、お住まいの自治体の医療費助成制度の対象となります。
地域・年齢・制度により、窓口でのお支払いが無料または軽減される場合があります。
東京23区にお住まいの方の場合
東京23区では、子ども医療費助成・高校生等医療費助成(マル青)の対象となる年齢のお子さまは、医療機関の窓口でマイナ保険証(資格確認書等)と医療証を提示することで、保険診療分の自己負担なく治療を受けられます。当院でのほくろ手術は、ご本人が治療に前向きである小学校高学年以上が対象のため、多くのお子さまがこの制度の対象となります。
それ以外の地域でも、一時的に窓口負担は発生しますが役所に請求すれば返金されて、±0円になります。
【注意点】
助成の対象は保険診療分のみです。美容目的のできもの除去(自費診療)は助成の対象外となります。
文書料・薬の容器代など、保険診療ではない費用は対象外です。
制度の内容・対象年齢は自治体(年度ごと)によって異なります。お住まいの市区町村の制度を適時ご確認ください。
Faq
よくある質問
できものは放っておいても大丈夫ですか?
良性であっても自然に消えることは少なく、大きくなったり炎症を起こすことがあります。気になる場合は早めの受診をおすすめします。早く手術を行うことで、傷あとをより小さくすることができます。
粉瘤が赤く腫れて痛いのですが、すぐ取れますか?
強い炎症があるときは、まず膿を出す処置(切開排膿)を行い、炎症が落ち着く約3ヶ月後に摘出するのが一般的です。
手術は何分くらいかかりますか?
大きさや方法によりますが、多くは局所麻酔下で日帰りで終わります。
子どもでも受けられますか?
種類や年齢・部位によります。石灰化上皮腫などお子さまに多いできものにも対応していますので、まずはご相談ください。
病理検査は必要ですか?
摘出した組織は病理検査に提出し、良性・悪性を確認します。