太田母斑は、顔面に生まれつき現れる青あざの一種で、レーザー治療により改善が見込まれる皮膚疾患です。
ここでは、太田母斑のレーザー治療における失敗例や注意点について詳しく解説し、安全で効果的な治療を受けるためのポイントを紹介します。
太田母斑のあざ治療について、皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷では常時受け付けております。
お気軽にご相談ください。
太田母斑は、メラニン色素が真皮層に過剰に蓄積することで生じる青あざで、主に女性の顔面片側に出現します。
生後すぐに現れる早発型と、思春期に現れる遅発型の2種類があり、日本では1000人に1〜2人の割合で発生すると言われています。
太田母斑は、通常、顔の片側(まれに両側)のおでこ、目の周り、頬、上唇、白目などに点状の青あざとして現れます。
自然に消失することはなく、メラニン色素の蓄積により色調が濃くなる傾向があります。
太田母斑と似た症状を示すADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、10代後半から20代で発症することが多く、頬骨部、鼻根部、眼瞼部、額に両側性に見られるのが特徴です。
正しい診断と治療のために、両者の違いを把握することが大切です。
詳しくはこちらをご覧ください。
太田母斑のレーザー治療は高い効果が期待できる反面、失敗のリスクも存在します。
以下のような点に留意し、適切な対策を講じることが重要です。
レーザーの出力が強すぎると、メラノサイトが過剰に破壊され、色素沈着や色素脱失を引き起こす可能性があります。
特に、日焼けしている肌や色黒の肌ではリスクが高まります。
お肌の状態によってはレーザー治療ができない可能性もあり、適切なレーザー出力の調整が不可欠です。
レーザー照射後は、一時的な赤み、腫れ、痛みが生じることがあります。
これらの症状は通常数日で改善しますが、長引く場合は医師に相談しましょう。
なお、冷却パックなどで患部を冷やすことで、症状を和らげることができますので試してみてください。
太田母斑は、レーザー治療で一旦改善しても、再発や濃色化する可能性があります。
特に乳児期発症の場合は思春期に再び濃くなることがあるため、追加照射が必要となる場合があります。
継続的なケアと経過観察が大切です。
レーザーの出力が強すぎたり、照射間隔が短すぎたりすると、皮膚のダメージが大きくなり、瘢痕を形成する可能性があります。
瘢痕形成のリスクを最小限に抑えるために、経験豊富な医師による適切な治療設定が不可欠です。
特にお子さんは皮膚が薄く、特殊な設定が必要になります。
太田母斑のレーザー治療を安全かつ効果的に受けるために、以下の点に注意しましょう。
レーザー治療は、数ヶ月の間隔を空けて複数回行います。
間隔を詰めすぎると肌へのダメージが大きくなるため、医師の指示に従って適切な治療間隔を設定することが大切です。
太田母斑のレーザー治療は、経験豊富な皮膚科医や形成外科医に相談することが大切です。
医師選びの際は、太田母斑治療の実績や専門性を確認し、適切な設定で治療を行える医師を選びましょう。
お子さんの場合は特に注意が必要になります。
レーザー治療前後は、肌への刺激を避けるために適切なスキンケアを行うことが重要です。
治療前は肌を清潔に保ち、保湿を十分に行い、治療後は刺激の少ないスキンケア製品を使用して肌の回復を促します。
太田母斑はレーザー治療により改善が期待できる皮膚疾患ですが、失敗のリスクを理解し、適切な対策を講じることが重要です。
色素沈着・色素脱失、赤み・腫れ、再発・濃色化、瘢痕形成などのリスクに留意し、経験豊富な医師のもとで適切な治療を受けましょう。
太田母斑レーザー治療の失敗を防ぐためには、適切な治療間隔の設定、徹底した日焼け対策、治療前後のスキンケアが重要です。
また、症状や範囲によってはレーザー治療以外の選択肢も検討する必要があります。
太田母斑は医療保険の適用対象であり、東京23区では高校生までは自己負担なく治療が受けられます。
早期の治療開始が効果的とされているため、太田母斑でお悩みの方は、早めに皮膚科医や形成外科医に相談することをおすすめします。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷では、常時、太田母斑のみならず他のあざ治療も行っております。
お気軽にご相談ください。
院長杉本 貴子
Sugimoto Atsuko
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