異所性蒙古斑は自然に消えにくい?レーザー治療でかなりきれいに消すことができます
異所性蒙古斑は、青あざのひとつです。
自然に消えたというケースもありますが、消えにくいと言われています。
蒙古斑とは出生時から確認できるおしりの青あざで、アジア人の90%以上の方にあらわれます。
蒙古斑は5〜10歳ごろには消失することがほとんどで、特別な治療は必要としません。
異所性蒙古斑とは、おしり以外の身体の一部にできる青あざのことで、手首や足首に多いです。
異所性蒙古斑を消すためには、レーザー治療が適しています。
異所性蒙古斑など、あざや皮ふに関するご相談は、皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷へご連絡ください。
異所性蒙古斑はレーザー治療でおおよそ消すことができる
異所性蒙古斑は、レーザー治療でほとんどきれいに消すことができます。
異所性蒙古斑そのものに病的な悪影響はありませんが、整容的な問題でレーザー治療がおこなわれることが多いです。
異所性蒙古斑はメラノサイト(色素細胞)の集まりで青あざのひとつ
異所性蒙古斑は、真皮層と呼ばれる皮ふの深いところに集まった色素細胞であるメラノサイトが、胎児期から出生後まで残っていることで、皮ふ表面に青いあざとして表出されると考えられています。
メラノサイトが残る要因は解明されておらず、伝説的にいわれる妊婦がお腹をぶつけたためにできる、といった説は根拠がありません。
異所性蒙古斑は自然消失しにくい
異所性蒙古斑は、おしりにできる蒙古斑と比較して自然に消えにくいです。
生まれつきにある異所性蒙古斑は、年齢や色の濃さによっては自然経過を観察し、自然に消えていく兆しがあればレーザー治療を行わないこともあります。
一方で、子どものうちは成人と比較して皮ふが薄いためレーザー治療の効果が発揮しやすく、成人してからでは治療の時間が長引くこともあるため早めの介入が推奨されます。
異所性蒙古斑などのあざを専門とする皮膚科を早めに受診して、治療方針を検討することが大切です。
異所性蒙古斑にはレーザー治療
異所性蒙古斑において、レーザー治療が第一選択の治療方法です。
皮膚の真皮層にあるメラノサイトをレーザーで破壊するしくみです。
メラノサイトに反応する「QプラスR」
Qスイッチ付きルビーレーザーである「QプラスR」は、メラノサイトに対して最も吸収の良い波長のレーザーで、正常な血管や細胞には反応せずに特異的にメラノサイトを破壊することができます。
異所性蒙古斑の治療にもっとも適したレーザーです。
異所性蒙古斑のレーザー治療は保険適用
異所性蒙古斑のレーザー治療は保険適用になります。
一般的な保険適用では自己負担が3割になりますが、子どもの医療費に対しては多くの自治体が独自に助成制度を設けています。
お住まいの自治体の制度を確認しましょう。
東京都では、親の所得に応じて子どもの医療費の自己負担額を減額する制度があり、なかでも23区は、親の所得に関係なく高校生までの医療費を全額無償とする医療費助成制度が開始されています。
異所性蒙古斑は皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷へご相談ください
異所性蒙古斑やあざの治療は、赤ちゃんのころから計画的に行うのが効果的です。
成人してからでもレーザー治療はできますが、治療回数が増えたり、きれいに消えないこともあります。
あざや皮ふトラブルに関するご相談は、皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷へご連絡ください。
記事監修者プロフィール
院長杉本 貴子
Sugimoto Atsuko
- 経歴
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- お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
- 獨協医科大学 卒業
- 国立国際医療研究センター 初期研修
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
- 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長
【関連病院】
- 東京美容医療クリニック
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
- 資格
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- 医学博士
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
- 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
- アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
- クールスカルプティング 認定医