単純性血管腫は遺伝する?発症の原因とおすすめの治療法を詳しく解説
単純性血管腫は顔や体に発症する赤いあざです。生まれつき発症するため遺伝ではないかと不安になる方も多くいます。
この記事では単純性血管腫の原因や治療法などについて解説します。
単純性血管腫について
単純性血管腫は境界がはっきりとした平らな赤いあざです。
自然に治ることはなく、成長に伴い盛り上がったり面積が広くなったりすることもあります。
生まれつき発症するため、自分のせいではないかと悩むご両親も多くいらっしゃいます。
以下にて、単純性血管腫の原因や発症の割合について解説します。
単純性血管腫の原因
単純性血管腫の原因は、はっきりとはしていません。
単純性血管腫は皮膚の深いところに細い血管が増えている状態です。何らかの原因によって血管形成の過程で異常が起こり発症します。
生まれつきの発症や家族で発症するケースから遺伝ではないかと考えられてはいますが、まだ研究の段階です。医学的な根拠はなく遺伝が原因とは認められていません。
Douglas A. Marchuk氏の「Pathogenesis of hemangioma」によると、「血管腫の内皮細胞の異常増殖には成長因子やホルモン、機械的影響が関与していると考えられていますが、血管新生における主な原因となる欠陥は不明であり、遺伝子変異が関与している可能性も指摘されていません。」という点の指摘に留まっております。
Hemangioma is the most common tumor of any kind seen in infancy. It is also, perhaps, the least understood. This stems in part from a long history of confusing nomenclature for vascular anomalies that employed classification schemes based on superficial descriptions of the lesions. The first major step toward clarifying this nomenclatural morass was made by Mulliken and colleagues (1, 2), who employed a biological classification scheme based on the differing clinical courses and endothelial proliferative activity of hemangiomas versus malformations. Hemangiomas, often called infantile or juvenile hemangiomas for clarity, are benign tumors that exhibit an early and rapid proliferation phase during the first year of life characterized by endothelial and pericytic hyperplasia, followed by a slower but steady involution phase that may last for years. This basic scheme of histopathological classification has been refined by immunohistochemical characterization of hemangioma in each of the phases (3). Nonetheless, the pathogenesis of hemangioma is still not understood. Although growth factors and hormonal and mechanical influences have been postulated to affect the abnormal proliferation of endothelial cells in hemangioma, the primary, causative defect in hemangiogenesis remains unknown and no genetic alteration has been implicated.
単純性血管腫を発症する割合
単純性血管腫を発症する割合は0.3%です。性別に関係なく1000人に3人の割合で発症します。
女の子に発症したから母親が原因、男の子に発症したから父親が原因ということはありません。
聞きなれない疾患ですが、誰でも発症する可能性があり治療法もあるので安心してください。
単純性血管腫を治療するVbeamレーザーについて
単純性血管腫を治療するのに最適な方法はVbeamレーザーです。
血液内の色素に反応するレーザーを使用するため、ピンポイントで血管に作用します。
肌への負担が少なく回復も早いため、赤ちゃんでも治療が可能です。単純性血管腫を治療するならVbeamレーザーがおすすめです。
単純性血管腫治療にかかる費用
面積 | 10㎠ | 20㎠ | 30㎠ | 40㎠ |
---|---|---|---|---|
費用 | 21,700円 | 26,700円 | 31,700円 | 36,700円 |
保険適用 (3割負担) |
6,510円 | 8,010円 | 9,510円 | 11,010円 |
小学校入学前の乳幼児の場合「こども医療費助成制度」の申請・手続きによって、自己負担額を減らせます。
また、東京23区では高校生まで自己負担額がなく、無料で治療を受けられます。
単純性血管腫治療の相談ならクリニック茗荷谷へ
単純性血管腫の原因は遺伝などと考えられていますが、医学的根拠はなくはっきりとしていません。
新生児の1000人に3人の割合で発症するため、珍しくなく治療もできます。
自分のせいだと不安になることはありません。
治療を検討するなら皮ふと子供のあざクリニック茗荷谷へご相談ください。
当院はあざ治療に特化しており、子供と親の両方に配慮した治療を受けられます。疑問や不安も解消してくれますよ。
記事監修者プロフィール
院長杉本 貴子
Sugimoto Atsuko
- 経歴
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- お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
- 獨協医科大学 卒業
- 国立国際医療研究センター 初期研修
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
- 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長
【関連病院】
- 東京美容医療クリニック
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
- 資格
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- 医学博士
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
- 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
- アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
- クールスカルプティング 認定医