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あざを消すレーザーの種類や特徴を専門医が詳しく紹介【症例写真つき】

あざの治療は、昔は手術が主流でした。

しかし、近年はレーザー技術の進化により、ほとんどのあざをレーザーで治療できるようになってきています。

この記事では、あざを消す際に使うレーザーの種類を紹介します。

レーザーによるあざ治療のメリットとは?

レーザーによるあざ治療を行うと、傷跡を残さずにあざを取り除くことが可能です。

手術では正常な血管や皮膚まで切り取ってしまいますが、レーザーの場合はそのようなこともありません。

手術痕が残るリスクが少ないという点は、レーザー治療の大きなメリットと言えるでしょう。

また、小さなお子様では手術ができないこともありましたが、レーザー治療なら小さなお子様でも受けることができます。

手術で欠点となっていた部分を克服しているのがレーザー治療で、安全で効果的な方法として世界中で行われています。

QプラスRとは

あざを消すレーザーにQプラスRがあります。

当院でもこのQプラスRを導入しています。

イタリアにあるクアンタ社という世界的に有名なレーザー機器のメーカーの製品でQスイッチルビーレーザーになります。
このレーザーは、メラニン色素に最も吸収されやすい694nm(ナノメートル)の波長モードがあり、このモードでレーザーで治療します。

QプラスRで治療できるあざの種類

QプラスRでは以下の種類のあざを治療することができます。

  • 青あざ
  • 茶あざ
  • 黒あざ

「赤あざ」の治療はQプラスRでは行いません。また、黒あざについては保険適用外となりますのでご注意ください。

実際の青あざである異所性蒙古斑でレーザーを照射した写真がこちらです。

なお、3ヶ月から半年おきに2〜5回照射していきます。

レーザー照射の半年後ではあざがほぼ見えなくなっております。

個人差はありますが、基本的にレーザーであざはきれいになります。

Vbeamとは

当院では、「Vbeam」も導入しています。

アメリカのレーザーメーカー、シネロン・キャンデラ社のレーザー機器です。

血管腫治療用レーザーとなっており、赤あざの治療に有効です。

赤血球のヘモグロビンに反応しやすい595nm(ナノメートル)の波長を用いて異常な血管を破壊することで、赤あざの赤みを消していくことができます。

あざ以外の部分へのダメージは少ないので、安全にあざを消すことが可能です。

Vbeamで治療できるあざの種類

Vbeamでは、赤あざの治療が可能です。

実際のいちご状血管腫の治療の症例写真はこちらになります。

5〜10回の照射が必要となります。

一方、単純性血管腫は完治が難しいことから10回以上の照射が必要となってきます。

症例写真はこちらをご覧ください。

あざ消しレーザーは保険適用されることがある

あざの中にはレーザー治療が保険適用となる場合があります。

  • 赤あざ
    いちご状血管腫・単純性血管腫・毛細血管拡張症
  • 青あざ
    異所性蒙古斑・太田母斑
  • 茶あざ
    扁平母斑・その他外傷性色素沈着症

また、地域によって異なりますが、小学校就学前の乳幼児であれば、子ども医療費助成制度の申請・手続きにより自己負担額を減らすことも可能です。

なお、東京23区は高校生まで無料で治療が受けられます。

レーザーの副作用について

通常、レーザー治療においてドクターは副作用が起こらないよう万全の体制で治療にあたりますが、お子さんの状況によっては起こることもあります。

一般的に言われているものに以下のものがあります。

  • 一時的に色が濃くなる色素沈着
  • 一時的に色が薄くなる色素脱失
  • 一時的に肌が湿潤化する潰瘍
  • 傷跡となる瘢痕

詳しい写真はインスタグラムで公開していますので、そちらもご覧ください。

副作用が現れたら、自己解決せずにまずはクリニックに相談しましょう。

あざでお悩みなら皮ふと子どものあざ茗荷谷へご相談ください

赤ちゃんや子どものあざは、早めに治療することできれいに取り除くことができます

赤ちゃんや子どものあざでお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷へご相談ください。

電話やウェブのお問い合わせからお気軽にお問い合わせください。

記事監修者プロフィール

院長 杉本 貴子

院長杉本 貴子

Sugimoto Atsuko

経歴
  • お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
  • 獨協医科大学 卒業
  • 国立国際医療研究センター 初期研修
  • 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
  • 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長

【関連病院】

  • 東京美容医療クリニック
  • 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
資格
  • 医学博士
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
  • 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
  • アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
  • クールスカルプティング 認定医
こどものアザは保険適用で治療できます。

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※あざ治療、美容皮膚科以外の診察は予約せず直接ご来院ください。

※1週間以内に風邪症状のあった方は受診をお控えください。
当院は新生児の方も受診しますため、ご理解ご協力をいただけますと幸いです。

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