太田母斑にはレーザー治療が効果的!治療の経過や保険適用の有無、かさぶたなどの副作用も解説
レーザー治療は、太田母斑が発生する原因のメラニン色素を破壊し、改善を促す効果が期待できる治療法です。そんな太田母斑のレーザー治療ですが、「どのようにして改善する?」「保険適用になる?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、太田母斑へのレーザー治療の効果を詳しく解説します。また、治療後の経過や保険適用の有無、副作用も併せて紹介します。
この記事を読めば太田母斑とレーザー治療に関する内容を理解できるので、治療を受けるべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。
「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
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太田母斑とは

太田母斑は、頬や目の周りなどにみられる青〜褐色のあざです。メラノサイトが異常に増えて、真皮にとどまることで発生します。生まれつきみられることもあれば、思春期ごろに現れることもあります。
男性より女性に多くみられ、自然に消えることはありません。そのままにしても害のないあざですが、見た目に大きく影響するため、治療を希望する方がほとんどです。アジア人に多くみられ、日本では約0.2%の人が発症しているといわれています。
太田母斑に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
太田母斑の改善にはレーザー治療が効果的

太田母斑の改善には、Qスイッチルビーレーザー、ピコレーザーが効果的です。Qスイッチルビーレーザー、ピコレーザーは、メラニン色素をターゲットにして色素を破壊することで、あざを薄くする効果があります。破壊されたメラニンは、体内に吸収され、自然に排出される仕組みです。
1度の治療では効果が出にくいため、3〜6ヶ月おきに、2〜5回治療すると色味が落ち着きます。幼児期だと皮膚が柔らかくあざの範囲も小さいため、少ない回数で治療可能です。年齢が大人に近づくほど照射回数が増えるため、早めの治療が推奨されています。
青あざができる原因と治療法は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
太田母斑の治療に効果的なQスイッチルビーレーザー、ピコレーザーの特徴

ここからは、Qスイッチルビーレーザー、ピコレーザーの特徴を詳しく解説します。波長やきめ細かな照射に関して解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
あざの色素のみに反応して照射
Qスイッチルビーレーザー、ピコレーザーはメラニン色素に吸収されます。この特性により、色素斑に含まれるメラニンにのみ反応し、周囲の正常な皮膚組織への影響を最小限に抑えた治療が可能です。
コラーゲンやヘモグロビンに吸収されにくいため、血管にも影響がありません。その結果、治療後の色素沈着や瘢痕形成のリスクが低減され、より安全な治療が可能です。
強力できめ細かな照射が可能
Qスイッチルビーレーザー、ピコレーザーは、短いパルス幅(ナノ秒単位)で高出力のレーザーを照射可能です。この特性により、色素斑に対して強力で精密な照射を実現し、メラニン色素を効果的に破壊できます。
スポット径の調整やフラクショナル照射を用いることで、痛みや熱傷のリスクの軽減も可能です。フラクショナル照射により面状ではなく点状の照射も可能で、色素沈着や損傷のリスクを抑えながら治療を受けられます。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門としている形成外科・皮膚科クリニックです。あざが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。
>>東京都文京区で太田母斑をレーザー治療するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷
太田母斑のレーザー治療の流れ

太田母斑のレーザー治療は、以下のような流れが一般的です。
- カウンセリング
- 照射
- アフターケア
- 3〜6ヶ月おきに2〜5回治療する
それぞれ順番にみていきましょう。
1.カウンセリング
医師とのカウンセリングでは皮膚の状態や症状、病歴などを確認し、最適な治療法が提案されます。妊娠中や授乳中の方、アレルギー歴がある方などは治療が制限されることがあるため、事前に医師に伝えることが重要です。
カウンセリングをとおして、治療の目的や期待される効果、副作用の可能性も説明されます。
2.照射
施術の前には患部に麻酔を施し、Qスイッチルビーレーザー、ピコレーザーを照射します。照射中は軽い痛みや熱感を感じることもありますが、麻酔により不快感は軽減されます。照射時間は、患部の大きさや状態にもよりますが、数分程度で完了します。
3.アフターケア
治療後は、赤みや軽い腫れを伴いますが、数日以内に収まります。医師からは、日焼け止めの使用や、患部を擦らないようにするなどのアフターケアを指示されます。
4.3〜6ヶ月おきに2〜5回治療する
太田母斑の改善には、複数回の治療が必要です。通常、3〜6ヶ月おきに2〜5回照射を繰り返します。継続的な治療により、より良い結果が期待できます。
太田母斑のレーザー治療後の経過

太田母斑のレーザー治療後は、治療部位の経過を適切に管理することが重要です。ここからは、施術当日~11日目以降の経過を解説します。
当日
治療直後は、照射部位に軽い赤みや熱感が生じることがあります。これらは、数時間以内に収まることがほとんどです。治療後のケアとして、冷却や保湿が推奨される場合があります。医師の指示に従い、適切なアフターケアをすることが大切です。
翌日~10日目
治療後1~2日目には、照射部位にかさぶたが形成されます。かさぶたは自然に剥がれ落ちるまでなるべく触らないように、注意が必要です。かさぶたが剥がれた後に色素沈着がみられることもありますが、一時的なもので時間とともに改善します。
11日目以降
治療後11日目以降は、色素沈着が徐々に薄くなり、肌の色調が改善されます。個人差はありますが、数週間から数ヶ月で最終的な治療効果が現れる方がほとんどです。治療後の経過に不安がある場合は、医師に相談しましょう。
1度目の照射では効果がでにくいため、医師の指示に従って根気よく治療する必要があります。
太田母斑のレーザー治療後の副作用

太田母斑のレーザー治療には、主に以下のような副作用とリスクがあります。
- 痛み
- 腫れ・むくみ
- 皮膚の脆弱化
- 水疱・かさぶた
- 色素沈着
- 色素脱失
- 傷跡や色素の残存
1つずつ詳しくみていきましょう。
痛み
レーザー治療中や治療直後に、軽度の痛みやピリピリとした痛みを感じることがあります。これは照射による皮膚への刺激が原因で、通常は数時間から1日程度で収まることがほとんどです。
照射中の痛みは軽い静電気のような痛みです。治療後に痛みが続いたり強くなったりする場合は、医師に相談することが大切です。
腫れ・むくみ
治療後の軽度の腫れやむくみは、血流の一時的な変化によるもので、通常は数日以内に改善します。腫れやむくみは冷却や適切な休息をとることで、症状の軽減が期待できます。
冷却する際は、氷やアイスノンなどをタオルや布などに包んで、15分おきに冷やすと効果的です。
皮膚の脆弱化

治療後は皮膚が一時的に乾燥し、敏感になるため、患部を触り過ぎたりこすったりする行為は避けましょう。弱っている肌に刺激を与えると傷がつきやすく、ダウンタイムが長引くこともあります。
肌がデリケートな時期は、紫外線対策をして、保湿ケアをすることが大切です。
水疱・かさぶた
治療後は治療部位に小さな水疱が形成され、その後かさぶたができることがあります。これは治癒過程の一部で、無理に剥がさず、自然に改善するのを待つことが大切です。
かさぶたが取れた後、色素沈着が残ることがありますが、時間とともに改善します。かさぶたにはうっかり掻きむしって無理やり剥がしてしまわないよう、フィルムやガーゼで保護しておくのがおすすめです。
色素沈着
治療後の照射部位に、一時的な色素沈着がみられることがあります。これは、レーザーによる刺激がメラニンの生成を促進するために起きる副作用です。かさぶたが剥がれた後に起きることが多く、3~6ヶ月経つと改善します。
ただし、紫外線の影響で色素沈着が長引くこともあるため、注意が必要です。治療後は、日焼け止めを使用し、紫外線を避けてください。
色素脱失
同じ部位にレーザー治療を繰り返すことで、色素が一時的に失われることがあります。色素脱失は、レーザーがメラニン細胞をターゲットにすることで、過度に反応して起きる症状です。
回復には3~6ヶ月かかりますが、元に戻らないこともあります。
傷跡や色素の残存
治療後に照射部位がケロイドになって、傷跡が残ったり、色素が再発したりすることがあります。傷跡が残ることはまれで、かさぶたを無理やりはがすと、ケロイドや傷跡の拡大につながるため注意が必要です。
再発は茶あざに起こりやすい症状ですが、太田母斑が再発した場合は、治療回数が少ない可能性があります。改善しない場合は、医師に相談してみてください。
太田母斑のレーザー治療|保険適用の可否とかかる費用

太田母斑のレーザー治療は、多くの医療機関で保険適用にて治療可能です。ただし、医師が指定した治療間隔と、指定された機器を用いた治療のみ保険が適用されます。
治療間隔や使用するレーザー機器を自分で指定すると、自由診療となるため注意が必要です。保険適用となった場合の費用は、以下のとおりです。
| 治療の範囲 | 3割負担 | 1割負担 |
| ~4㎠ | 6,000円 | 2,000円 |
| ~16㎠ | 7,110円 | 2,370円 |
| ~64㎠ | 8,700円 | 2,900円 |
| 64㎠以上 | 11,850円 | 3,950円 |
当院では太田母斑のレーザー治療を保険適用にて対応していますが、クリニックによってはルールが異なる場合もあるため、事前に確認してみてください。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門としている形成外科・皮膚科クリニックです。あざが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。
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太田母斑をレーザー治療せずそのままにした場合の経過

太田母斑は自然にきえることのない青あざで、治療せずそのままにすると、紫外線の影響や成長の過程で色が濃くなり目立ちます。
太田母斑には生まれたときからみられる「早発型」と、思春期の時期や妊娠、出産で徐々に濃くなって現れる「遅発型」があります。どちらもそのままにしておくと、皮膚が成長すると共に範囲が広がり、思春期ごろに濃くなることがあります。
太田母斑の治療は皮膚が薄くて日焼けをしていない、赤ちゃんの時期から始めることで、負担の少ないレーザー治療が可能です。早めに治療することで、痛みも治療回数も少なくて済みます。
以下の記事では、生まれつきある青あざの特徴や種類、消す方法を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
太田母斑のレーザー治療に関するよくある質問

ここからは、太田母斑とレーザー治療に関する質問に回答します。多くの方から寄せられる質問をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
太田母斑のレーザー治療は痛いですか?
太田母斑のレーザー治療は、ゴムではじかれたような痛みを感じる方がほとんどです。多くの方は、「我慢できる程度の痛み」と報告されています。
痛みの感じ方には個人差があり、敏感な部位や色素の濃さによってもさまざまです。心配な方や痛みに弱い方には、治療前に冷却や麻酔クリームを使用することで、痛みを軽減できます。
治療後に赤みや腫れがみられることもありますが、数日以内に収まります。万が一、強い痛みや異常を感じた場合は、すぐに医師に相談することが重要です。
太田母斑のレーザー治療は赤ちゃんにもできますか?
太田母斑のレーザー治療は、赤ちゃんでも可能です。赤ちゃんの時期こそ、治療の効果が出やすいため、乳幼児からの治療が推奨されています。治療の際は、麻酔クリームやテープを使用して、痛みを最小限に抑えることも可能です。
治療開始のタイミングは0歳がおすすめですが、不安な際は医師に相談してみてください。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門としている形成外科・皮膚科クリニックです。あざが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
確かな経験と実績を持つ医師が、些細な悩みにも親身になって対応します。
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太田母斑が発症する原因は何ですか?
太田母斑は、メラニン色素を含む色素細胞が皮膚内に異常に集積することで発生します。メラニン色素が表皮に存在する場合は茶色に見えますが、皮膚の奥にある真皮に存在すると、青色に見えます。この青色が、太田母斑となって現れる青あざです。
メラニン色素が異常に増える理由は、明らかになっていません。女性にみられることが多いため、遺伝的要因やホルモンバランスの変化などが原因とも考えられています。色が濃くなる原因は、紫外線が影響している可能性もあるといわれています。
子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。
当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。
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火・木 10:00〜17:00 |
| 休診日 | 土日祝 |
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まとめ

この記事では、太田母斑のレーザー治療に関する内容を詳しく解説しました。
太田母斑のレーザー治療にはQスイッチルビーレーザー・ピコレーザーを用います。Qスイッチルビーレーザー・ピコレーザーは、メラニン色素に特異的に反応し、色素沈着を効果的に改善します。
治療後、痛みや腫れが現れることがありますが、適切なアフターケアで改善されることがほとんどです。クリニックによっては保険適用での治療も可能で、高い効果が期待できる子どものうちに治療することが推奨されています。
この記事を参考に、太田母斑のレーザー治療を検討し、改善を目指しましょう。
記事監修者プロフィール
院長杉本 貴子
Sugimoto Atsuko
- 経歴
-
- お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
- 獨協医科大学 卒業
- 国立国際医療研究センター 初期研修
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
- 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長
【関連病院】
- 東京美容医療クリニック
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
- 資格
-
- 医学博士
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
- 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
- アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
- クールスカルプティング 認定医

