黒あざとほくろの違いは？生まれつき・突然現れる原因や悪性化するパターンも解説

黒あざが広範囲に色素細胞が集まって形成されるのに対し、ほくろは小さな点状の色素斑です。大きさに違いがあっても見た目が似ているため、「見分け方がわからない」といった方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、黒あざとほくろの違いを詳しく解説します。また、生まれつきや突然発生するほくろやあざの原因と、悪性化するパターンも併せて紹介します。

この記事を読めば、黒あざとほくろの違いを理解できるので、症状が気になる方はぜひ参考にしてみてください。

子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。

「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

アクセス	東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩2分 →アクセス方法
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黒あざとほくろの違い

黒あざとほくろの違いは、大きさと発生する場所にあります。

ほくろは、直径1.5cm以下の小さな点状の母斑です。皮膚の表面に発生し、軽く盛り上がって存在しますが、平坦な場合もあります。

黒あざは、直径1.5cm～20cmほどの母斑です。皮膚の深い層にある真皮で発生し、平坦だったり盛り上がっていたり、発毛が伴って現れる場合もあります。

どちらも生まれつき存在することもあれば、成長に伴い徐々に現れて濃くなることもあります。急激な変化が見られた際は、悪性化の可能性もあるため、医師に相談すると安心です。

皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門にしているクリニックです。黒あざやほくろに関する悩みがある際は、些細なことでもお気軽にご相談ください。経験と実績のある医師が、親身になって対応します。

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黒あざとほくろが生まれつきある・突然現れる場合の原因の違い

黒あざは、胎児期に皮膚が形成される過程で突然変異が起き、黒くなった母斑細胞が集積することで発生します。母斑細胞が黒くなるのは、メラノサイトが皮膚の深い場所で過剰に増えることが原因です。

ほくろは、メラノサイトが皮膚の表面に集まることで発生します。生まれたときには目立たず、突然現れるほくろは、皮膚の成長や紫外線の影響などが原因です。

メラノサイトが過剰に発生する原因は明らかにされていませんが、遺伝やホルモン、外的刺激などが関係しているとされています。

以下の記事では、黒あざの原因を、詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

黒あざが生まれつきある原因は？悪性（がん）になるかもしれな黒あざや治療方法も解説

黒あざとほくろの種類

黒あざやほくろには、以下の種類があります。

• 母斑細胞性母斑
• 先天性色素性母斑
• 爪甲線条母斑
• スピッツ母斑
• 青色母斑
• 巨大色素性母斑

1つずつ解説します。

母斑細胞性母斑

母斑細胞性母斑の色は茶色〜黒色で、大きさは数mm～数cm程度のあざです。成長とともに表面が隆起することもあり、増大する場合もあります。

遺伝や紫外線などの外的要因により発生することもありますが、定期的な観察で変化がないか確認することが重要です。

先天性色素性母斑

先天性色素性母斑は、生まれつき存在する黒あざで、胎児期に母斑細胞が皮膚に集積して形成されます。大きさは小さな点状から、広範囲に及ぶタイプまでさまざまです。

先天性色素性母斑は、加齢とともに色や大きさが変化することもあり、毛が生えることもあります。大きなものはまれに悪性化するリスクがあるため、経過観察や定期的な受診が必要です。

爪甲線条母斑

爪甲線条母斑は、爪の根元にできるほくろです。ほとんどは良性ですが、色や形状が急に変化した場合は、悪性腫瘍の可能性があります。以下に該当する場合は、注意が必要です。

• 濃い黒色をしている
• 黒い部分が6mm以上ある
• 色の濃さが異なる部分がある
• 爪が変形した
• 色の濃淡がある
• 爪の周りに色が沁みだしている

これらの異常がみられたら、早めに医師に相談しましょう。

皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門にしているクリニックです。黒あざやほくろに関する悩みがある際は、些細なことでもお気軽にご相談ください。経験と実績のある医師が、親身になって対応します。

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スピッツ母斑

スピッツ母斑は、子どもや若年層に発生することが多いほくろの1種です。色は赤褐色～黒色で、急速に増大する傾向にあります。皮膚の表面に隆起して現れることが特徴で、大きさは6mm以下のサイズがほとんどです。

スピッツ母斑は良性ですが、成長スピードが悪性腫瘍と似ているため、医師による診断が必要です。大人になって発生するスピッツ母斑は、慎重な診断が推奨されています。

青色母斑

青色母斑は、皮膚の真皮深くに母斑細胞が存在することが原因で現れる青みがかったほくろです。表面は平坦な場合が多く、直径は1cm以下でしこりを伴います。幼少期に現れて、成長とともに大きくなり、まれに1cm以上の大きさになることもあります。

ほとんどは良性で、健康上の問題もありません。除去する場合は、手術が推奨されます。

巨大色素性母斑

巨大色素性母斑は、生まれつきまたは乳幼児期に出現する大きな黒あざで、直径が20cmを超える場合もあります。広範囲に現れ、発毛も伴うため、見た目にも影響するあざです。

巨大色素性母斑はまれに悪性化するリスクがあるため、定期的な診察や必要に応じた外科的切除が推奨されています。手術は皮膚移植を伴うこともあり、成長や部位に応じて段階的に治療することもあります。

黒あざやほくろに似た腫瘍

黒あざやほくろと間違われやすい腫瘍は、以下のとおりです。

• 脂漏性角化症（SK）
• 基底細胞癌（BCC）
• 悪性黒色腫（メラノーマ）
• 有棘細胞癌

1つずつみていきましょう。

脂漏性角化症（SK）

脂漏性角化症は、中高年以降に多くみられる良性の皮膚腫瘍です。大きさや形は不揃いで、触ると盛り上がっていたり、イボのようにみえたりすることもあります。表面はざらつきがあり、茶色から黒色までさまざまです。

隆起していないタイプは、シミと認識されることもあります。自力での改善は難しく、見た目が気になる方は医師による治療が必要です。悪性化するリスクは低いため、健康上の問題はないとされています。

基底細胞癌（BCC）

基底細胞癌（BCC）は、皮膚に発生する悪性腫瘍のなかで最も頻度が高いタイプです。日光にさらされることの多い顔や首に発生し、黒あざやほくろに似た色調で現れます。

見た目は光沢があり、真ん中に凹みや崩れがみられることがほとんどです。境界がはっきりしておらず、徐々に拡大する傾向にありますが、転移しにくいとされています。治療は外科的除去を用いられることがほとんどです。

悪性黒色腫（メラノーマ）

悪性黒色腫（メラノーマ）は、皮膚に発生する悪性度の高い腫瘍です。黒あざやほくろに似た色素斑として現れることがあります。形や色が不規則で、あざやほくろが急激に大きくなったり、色にムラがみられたりする場合には注意が必要です。

進行が早く、リンパ節や内臓に転移するリスクも高いため、早期の発見と治療が必要です。診断はダーモスコピーや、必要に応じて皮膚生検が用いられます。治療は外科的切除が一般的です。

メラノーマの種類

メラノーマは数種類あり、それぞれ特徴が異なります。代表的なメラノーマの特徴は、以下の種類があります。

種類	特徴
末端黒子型	・足の裏・手のひら・爪に現れる ・60歳以降の日本人に多くみられる
表在拡大型	・下肢に現れることが多い ・白人に多くみられる
結節型	・全身に発生する ・がんの成長が早い ・40～50代に現れることが多い
悪性黒子型	・高齢者の顔に現れる ・10年以上かけて大きくなる ・日本人に少ない

メラノーマは上記以外にも、粘膜に発生するタイプや、はっきりと見分けられないものなどがあります。加齢により気になるあざやほくろが現れたら、医師に相談することが大切です。

有棘細胞癌

有棘細胞癌は、紫外線が当たりやすい顔や頭皮などにみられる皮膚がんです。紫外線の他にも放射線や皮膚炎、広範囲の火傷の跡などが関与して発生することもあります。見た目は皮膚がまだらに盛り上がったり出血したり、硬いしこりなどがみられます。

早期発見後に手術すれば、約90％の確率で治癒できるといわれてる癌です。皮膚に異常がみられたら、早めに受診してみてください。

黒あざとほくろが悪性化する可能性

黒あざやほくろのほとんどは良性ですが、なかには悪性化するタイプもあります。注意が必要なのは、急に増大したり形が不規則になったり、色に濃淡が混在する場合です。

黒あざが広範囲にある場合、後天的に悪性化する可能性もあります。また、紫外線による刺激や慢性的な摩擦も悪性化を招くこともあるため、日常的な観察が必要です。

気になる症状がある場合は、早めに受診しましょう。

皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷は、あざや美容皮膚科を専門にしているクリニックです。黒あざやほくろに関する悩みがある際は、些細なことでもお気軽にご相談ください。経験と実績のある医師が、親身になって対応します。

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黒あざとほくろの治療方法

黒あざやほくろの主な治療方法は、以下のとおりです。

• レーザー治療
• 炭酸ガスレーザー
• 手術

1つずつ解説します。

小さいほくろはレーザー治療

直径が数ミリ程度の小さいほくろは、レーザー治療で改善することがほとんどです。レーザー治療はほくろの色素細胞に光を当てて破壊することで、皮膚への負担が少なく、短時間で施術できます。

施術後は赤みやかさぶたができますが、数日〜数週間で改善することがほとんどです。ただし、深いほくろや状態により再発の可能性がある場合は、医師の判断で他の治療法が選択されることもあります。

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは、レーザー光で黒あざやほくろの水分を吸収し、蒸散させて病変部分を取り除く方法です。盛り上がったタイプのあざにも効果的で、イボの除去に用いられることもあります。

施術後は赤みやかさぶたが生じますが、数週間で自然に治癒します。ほくろと同じ大きさの傷跡が残ります。

大きな黒あざは手術

大きい黒あざや、深い母斑細胞性母斑は、手術による切除が一般的です。手術では、病変部分を皮膚ごと切除し、縫合して整える方法が用いられます。状況によっては分割切除や皮膚移植が採用されることもあり、手術方法はさまざまです。

手術で確実に除去できますが、術後は傷跡や赤みが残ることがあります。治療方法は医師と相談のうえ、最適な方法を選択することが重要です。

ほくろの治療方法は、以下の記事でも解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。

ほくろが増えるのはなぜ？増える理由や増えやすい人の特徴、病気の可能性や治療方法も解説

黒あざとほくろの治療の経過

治療後の経過は、治療方法や症状の大きさによって異なります。ここでは、レーザー治療と手術による経過の特徴を解説します。

レーザー治療

レーザー治療後は、施術部位に赤みや軽い腫れ、かさぶたが生じることがあります。これらの副作用は、2週間程度で自然に改善されることがほとんどです。

小さいほくろの場合は1回の施術で完了することもありますが、色素が深い場合や広範囲の場合は、複数回の照射が必要です。治療後は紫外線対策や保湿をしっかりすることで、色素沈着のリスクを最小限に抑えられます。

手術

手術は切開と縫合による傷跡が残りますが、適切なケアにより目立たなくなることがほとんどです。術後は腫れが1週間程度続くこともあり、時間の経過とともに落ち着きます。

広範囲の黒あざには分割切除や皮膚移植をする場合もあり、治癒期間が数週間〜数ヶ月かかることもあります。術後は感染予防のため患部を清潔に保ち、医師の指示に従ってテープや軟膏での保護を続けることが重要です。

以下の記事では、ほくろを除去したときの失敗例を詳しく紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

ほくろ除去で後悔した失敗例を7つ紹介！施術の種類や後悔しないためのクリニックの選び方も解説

黒あざとほくろの違いに関するよくある質問

ここからは、黒あざやほくろに関する疑問に回答します。不安な点がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

痛くない黒いあざが突然現れるのはなぜですか？

痛みのない黒いあざが突然現れるのは、打撲や圧迫を自覚しておらず、皮下で出血して紫斑ができている可能性が高いです。1週間ほどで自然に改善しますが、あざが現れる頻度が多い場合は、病気が関係していることもあります。

身に覚えのないあざが頻繁に発生する際は、医師に相談してみるとよいでしょう。

内出血がほくろみたいに見えるのはなぜですか？

内出血がほくろのように現れるのは、皮下で毛細血管が破れて血液が漏れ、1箇所に溜まることが原因です。

また、「老人性血管腫」や「赤ほくろ」、「チェリースポット」と呼ばれる良性の腫瘍が発生している場合もあります。これらの腫瘍は、1～5mm程度の大きさで顔や体にみられることがほとんどです。発生する原因は、明らかになっていません。

老人性血管腫と呼ばれていますが、若年層にもみられることがあります、

打撲でできた黒いあざには病気が関係していますか？

打撲によってできる黒あざは、皮下の血管が破れて血液が漏れることで紫斑となって現れるため、病気は関係していません。打撲によるあざは一時的なもので、数週間ほどで自然に消えます。

子どものシミやあざを改善するなら皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷

赤ちゃんや子どもにできるあざには、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざの4種類があります。同じ色のあざでも、症状が出る場所によって病名や症状、治療方法が異なります。皮ふとあざのお悩みなら、皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

当院では、子どもに特化した治療をしており、これまでの経験を活かして最適な治療方法をご提案いたします。大切なお子様への治療なので、何よりも安全に配慮して治療を行います。また、より前向きに治療をしていただくために、お子様とご両親にわかりやすい説明を心がけています。

「将来子どもにあざのことで悩ませたくない」と考えているご両親は、ぜひ皮ふと子どものあざクリニックにご相談ください。

アクセス	東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩2分 →アクセス方法
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休診日	土日祝
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まとめ

この記事では、黒あざとほくろの違いを詳しく解説しました。

あざとほくろのメカニズムはほとんど同じですが、発生する場所や大きさが異なります。黒あざが現れるのは、皮膚の深い場所で異常に発生した、メラノサイトの増殖が原因です。ほくろは、皮膚の浅い場所で発生するメラノサイトが元で現れます。

また、ほくろの大きさが1.5cm以下なのに対して、黒あざは最大で20cmほどのサイズの場合もあります。ほくろに似た腫瘍や、広範囲に及ぶ黒あざが悪性化すこともあるため、色や形の急な変化には注意が必要です。

この記事を参考にして、黒あざやほくろの違いを理解して、異常がみられたら早めに受診しましょう。