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茶あざの治療は保険が適用される?適用条件や治療費用を詳しく解説!

「子どもの体に茶色のあざのようなものがあるけれど保険適用で治療できる?費用は?」

茶あざの治療をしたくても費用が心配な方は多いでしょう。

今回は、保険適用で治療できる茶あざの種類と治療費などを解説します。

皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷では、複数の茶あざ治療を提供しています。

子どもの茶あざに悩んでいる方は、最後までお読みください。

茶あざで保険適用になる種類

茶あざで保険適用になる種類は、以下のとおりです。

  • 扁平母斑
  • 外傷性色素沈着症

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

扁平母斑

扁平母斑は、生まれつきや思春期に発症する平らな茶色のあざです。年齢とともに色が濃くなることもあり、3歳ごろに気づくこともあります。

メラノサイトの異常によって皮膚の浅いところにメラニンが増えて現れ、自然に薄くなることはありません。

先天性のものの他、思春期以降に発症する「遅効性扁平母斑」や、毛も生えている「ベッカー母斑」など、複数の種類があります

扁平母斑についてこちらでも解説しています。併せてご覧ください。

外傷性色素沈着症

外傷性色素沈着症は、事故や転倒でできた傷に異物が残り、色素が沈着して生じるあざです。

あざの形状は異物や傷口の状態によって個人差があります。

異物が原因のため、通常、自然に治ることはありません。

茶あざの治療法と保険適用の範囲

茶あざの治療法には、レーザー治療、薬剤治療、外科手術などがあります。

なかでも、最も効果が期待できるのは、保険適用の対象でもあるレーザー治療です。

レーザーの種類や回数など、保険適用の範囲を解説します。

保険が使える治療法

茶あざの治療では、レーザー治療が保険適用の対象です。

レーザー治療とは、色素に反応するレーザーでメラニンを破壊し、自然な肌の再生を促すしくみです。

使用するレーザーの種類は、あざの深さや面積によって異なります。

当院では、短時間で色素にダメージを与える「QプラスR(Qスイッチ付きルビーレーザー)」を使用しています。

このレーザーは肌への負担が少なく、特にデリケートな乳幼児にも安全に利用できる特徴があります。

以下の表で、それぞれのレーザーの特徴をご説明します。

茶あざの種類 レーザーの種類 レーザーの特徴
扁平母斑 ルビーレーザー 浅い層のあざに適している
痛みが弱い
Qスイッチ付きルビーレーザー 浅い層のあざに適している
ルビーレーザーよりも肌への負担が少なく、最も痛みが弱い
外傷性色素沈着症
Qスイッチ付きアレキサンドライトレーザー 面積の広いあざに適している
YAGレーザーよりは痛みが弱い
Qスイッチ付きYAGレーザー 深い場所のあざにも対応できる
痛みは強い

治療回数と施術間隔

茶あざの種類ごとに、保険適用の回数や施術間隔は異なります。

茶あざの種類 レーザーの種類 適用回数 施術間隔
扁平母斑 ルビーレーザー 2回まで 3カ月に1回
Qスイッチ付きルビーレーザー
外傷性色素沈着症 5回まで
Qスイッチ付きアレキサンドライトレーザー 制限なし
Qスイッチ付きYAGレーザー

扁平母斑は難治性のあざで、効果を実感できない方も多いです。

そのため、当院は1回受けた後にしばらく様子をみて、効果が実感できた方にのみ2回目の治療を行います

茶あざ治療の保険適用と自費の費用を比較

茶あざの保険適用時と自費診療の費用は以下のとおりです。

面積 4㎠まで 4~16㎠ 16~64㎠ 64㎠~
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 保険適用
(3割負担)
6,000円 7,110円 8,700円 11,850円
他クリニック 自費診療
(全額負担)
1㎠13,200円~
(クリニックによって異なる)

茶あざの保険適用時の費用は、扁平母斑も外傷性色素沈着症も同じです。ただし自費診療の場合、クリニックによって異なります。

また、外傷性色素沈着症がレーザーだけでは治療できない場合、異物を取り除く処置なども必要になるため、余計に費用がかかることもあります。

レーザー治療の費用についてはこちらでも解説しています。併せてご覧ください。

茶あざ治療に関するよくある質問

茶あざの保険適用に必要な手続きは?

保険適用には保険証医療証診断書が必要です。

医療証は、住んでいる市区町村役場の「福祉課」や「子ども医療費助成課」などで発行してもらいましょう。

茶あざは保険会社の保険で安くなる?保険適用された場合の費用は?

茶あざの治療は保険会社の保険は適用されないため、基本的には安くなりません。

茶あざの原因はメラニンや異物のため、体の機能にはほぼ問題がないためです。異物も体に害を及ぼさないことが多く、命に関わる疾患ではないと判断されます。

そのため、保険会社の保険の対象とはならないのです。

ただし外傷性色素沈着症の場合は、事故などが原因で傷害保険などの保険が適用されることがまれにあります

茶あざ治療で保険適用外の費用を抑える方法は?

茶あざの治療費を抑えたいなら、自治体の医療費助成制度を利用しましょう

例えば、子どもの茶あざを治療する場合、自治体が子どもの医療費の一部または全額を負担する「子ども医療費助成制度」があります。

申請手続きを行うことで、通院や治療時の自己負担額を抑えたり、自己負担がなく治療を受けられる場合もあります。

自治体ごとに条件が異なり、東京23区では高校生までの医療費が無料です。

茶あざの治療は皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷にご相談ください

「扁平母斑」や「外傷性色素沈着症」の治療は、レーザー治療で保険適用されます。

しかし、使用するレーザーの種類や回数が決まっているため、自費診療で提供しているところも多いです。

子どもの茶あざを治療したいなら、皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷にご相談ください。

当院では、保険適用で安全性が高く効果的な治療を提供しています。また、子どもの肌に負担をかけない治療法を採用しています。

子どもの茶あざ治療を検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

記事監修者プロフィール

院長 杉本 貴子

院長杉本 貴子

Sugimoto Atsuko

経歴
  • お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
  • 獨協医科大学 卒業
  • 国立国際医療研究センター 初期研修
  • 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
  • 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長

【関連病院】

  • 東京美容医療クリニック
  • 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
資格
  • 医学博士
  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
  • 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
  • アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
  • クールスカルプティング 認定医
こどものアザは保険適用で治療できます。

ご予約の方法

初めてご来院の方はこちらをご覧ください。

※あざ治療、美容皮膚科以外の診察は予約せず直接ご来院ください。

※1週間以内に風邪症状のあった方は受診をお控えください。
当院は新生児の方も受診しますため、ご理解ご協力をいただけますと幸いです。

Tel.03-6304-1725

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