太田母斑をレーザー治療したら濃くなった!原因と対処法を解説
子どもの太田母斑をレーザー治療したら濃くなり、失敗したのではないかと不安になる方は多いです。
そこで今回は、太田母斑のレーザー治療後に色が濃くなった理由や対処法などを解説します。
子どもの太田母斑をレーザー治療しようと検討中の方は最後まで読んでみてください。
皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷では、Qスイッチ付きルビーレーザーによる太田母斑の治療を提供しています。興味がある方はぜひご相談ください。
太田母斑とは
太田母斑は額や頬、まぶた、白目などに現れる青あざです。
原因ははっきりしていませんが、多くのメラニンが生成され、皮膚の深いところに沈着することで青く見えます。
青色から褐色の小さな点が集まった見た目で、顔の片側だけに発症することが多いのが特徴です。
1,000人に1人の割合で現れ(男女比は1:5)、自然には消えません。
こちらでも解説しています。併せてご覧ください。
太田母斑の治療法
太田母斑はレーザーによる治療が主流です。
メラニン色素に反応するレーザーを照射し、細胞を分解することで治療します。
レーザーは色素にのみ反応するため、皮膚へのダメージが少なく、子どもでも安心して受けられます。
薬や手術でも治療できますが、効果が薄かったり傷跡や副作用のリスクが高かったりするため、推奨されていません。
保険適用されるルビーレーザーやQスイッチ付きルビーレーザーが一般的です。
こちらでも解説しています。併せてご覧ください。
レーザー後に太田母斑が濃くなった理由
太田母斑がレーザー治療後に濃くなるのは一般的です。
レーザーはメラニン色素に反応すると熱を発します。
熱の刺激によって皮膚が炎症を起こし、メラニンが過剰分泌されて濃く見えるのです。
患部が赤く腫れ、数日後にかさぶたができ、取れた後に照射部が茶色くなることもあります。
レーザー後の炎症によって一時的に色素が沈着することを炎症後色素沈着といいます。
数カ月で徐々に薄くなるため、心配はいりません。
レーザー治療後に太田母斑が濃くなった場合の対処法
レーザー治療後に太田母斑が濃くなった場合でも、多くの場合は自然と薄くなっていきます。
しかし、放置すると色がさらに濃くなったり、薄くなるのに時間がかかったりするため、しっかりとしたケアが必要です。
レーザー治療後に太田母斑が濃くなった場合の対処法を解説します。
紫外線対策を行う
レーザー治療後に太田母斑が濃くなった場合、紫外線対策が非常に重要です。
治療後の肌は熱で軽いやけど状態になったり、水分が失われて乾燥したりしています。また、バリア機能も弱まっているため、紫外線の影響を受けやすい状態です。
太田母斑は真皮層にできますが、紫外線の影響を完全に避けることはできません。紫外線を浴びるとメラニン色素が増加し、さらに色が濃くなることがあります。
日焼け止めや帽子を使用して紫外線対策を徹底してください。
薬を使用する
レーザー治療後に太田母斑が濃くなった場合、医師の指導のもとで薬物療法を行うことがあります。
病院で処方される塗り薬や内服薬で、炎症後色素沈着の改善が期待できます。
ただし、薬には副作用のリスクがあるため、自己判断での使用は避け、必ず医師の指示に従ってください。
保湿する
レーザー治療後に太田母斑が濃くなった場合、肌を保湿することも大切です。
肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなるためです。また、ターンオーバーが乱れてメラニンの排出もスムーズに行われなくなります。
乾燥しているとメラニンが蓄積しやすくなり、薄くなるのに時間がかかります。
太田母斑が濃くなった場合、肌を保湿して乾燥を防ぐようにしましょう。
レーザー治療後の太田母斑が濃くなる場合のよくある質問
レーザー治療で太田母斑が濃くなることについてよくある質問をまとめました。
レーザー治療後の太田母斑が数年後に濃くなるって本当?
太田母斑の治療後、数年経過してから同じような青あざが現れることがあります。しかし、治療済みの太田母斑かどうかは不明です。
レーザー治療によってメラニン細胞が分解・除去されるため、再発のリスクが低いです。また、太田母斑と似たADMという青あざがあります。
そのため、数年後に濃くなるとは言い切れないのです。
もし気になる症状が現れたら、必ず医師に相談してください。
レーザー治療後に太田母斑が濃くなった場合、追加の治療は必要ですか?
追加の治療は必要がありません。
レーザー治療後に太田母斑が濃くなるのは、炎症後色素沈着の場合が多いためです。
炎症後色素沈着は数カ月で自然と薄くなることが多く、基本的に追加で治療を受ける必要はありません。
しかし、数カ月経過しても変化がない場合には追加で治療を受けることもあります。追加の治療が必要かどうかは医師に診てもらいましょう。
レーザー治療後に太田母斑が濃くなった場合、毎回濃くなるの?
レーザー治療後に太田母斑が濃くなったからといって、毎回濃くなるわけではありません。
レーザー治療後に濃くなるのは炎症後色素沈着の場合が多いです。
炎症後色素沈着は肌質やレーザーの出力など、さまざまな原因によって起こります。
1回目は濃くなっても、2回目は出力を低くしたりアフターケアをしっかりしたりすることで、濃くならない可能性もあります。
そのため、以前濃くなったからといって、毎回必ず濃くなるとは限らないのです。
太田母斑の治療は皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷で!
レーザー治療後に太田母斑が濃くなるのは一般的で、多くの場合自然と薄くなります。しかし、時間がかかるため適切なケアが重要です。
子どもの太田母斑をレーザーで治療するなら、皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷にご相談ください。
子どものあざ治療に特化し、お子様の肌に適したケア方法もご指導します。
太田母斑の治療や経過観察には高度な専門知識が必要です。不安や疑問があるときは、ぜひ皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷までご連絡ください。
記事監修者プロフィール

院長杉本 貴子
Sugimoto Atsuko
- 経歴
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- お茶の水女子大学附属高等学校 卒業
- 獨協医科大学 卒業
- 国立国際医療研究センター 初期研修
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 助教
- 皮ふと子どものあざクリニック茗荷谷 院長
【関連病院】
- 東京美容医療クリニック
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
- 資格
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- 医学博士
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本形成外科学会レーザー 分野指導医
- 日本抗加齢医学会 学会認定専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- GSK社 重度腋窩多汗症ボトックス 認定医
- アラガン社 ボトックス・ヒアルロン酸 認定医
- クールスカルプティング 認定医