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毛細血管拡張症

毛細血管拡張症

毛細血管拡張症とは何ですか?

毛細血管とは、全身に網目状にある血管のことです。動脈と静脈を繋いでおり、全身の細胞に酸素や栄養素を運んで、二酸化炭素や老廃物を回収する役割があります。毛細血管拡張症は、毛細血管がなんらかの理由により拡張したまま元に戻らなくなり、皮膚から透けて見えるようになった状態のことです。
・毛細血管が持続して拡張している
・炎症を伴わない
・赤みは自然に消えない
これらの特徴のすべてを満たすときに「毛細血管拡張症」と診断されます。
頬や鼻に出やすく、症状により「単純型・線状型」「樹枝状型」「クモ状型」「丘疹型」「紅斑型」の5種類に分類されます。

毛細血管拡張症はナゼなるのか?

加齢による肌の老化、過度の日焼け、ホルモンバランスの乱れ、遺伝的素因などが考えられています。 血管壁の弾力性が低下し、毛細血管が拡張しやすくなることが一因とされています。

毛細血管拡張症になりやすい人

体質によるもの

もともとの肌質、体質、ホルモンバランスの影響などで体質が変化したときには、毛細血管拡張症を発症する可能性があります。
女性ホルモンのバランスが乱れやすい妊娠中には、顔や首、胸など全身に起こりやすくなります。
また妊娠中以外にも、女性ホルモンが配合された薬の影響で症状が起こる可能性があります。
他にも、遺伝の影響で皮膚が薄い人は、皮膚の内側にある毛細血管が透けて見える可能性があります。

生活習慣によるもの

寒暖差が激しい場所を移動すると、毛細血管が気温の変化にあわせて拡張と収縮を繰り返して、体温を一定に保とうとします。このとき、血管が拡張したまま元に戻らなくなると、毛細血管拡張症が起こる可能性があります。
アルコールや香辛料などの刺激物を摂取すると、交感神経が刺激されて血流が増加して毛細血管が拡張しやすくなります。毎日のように飲酒をする方や、香辛料を多量に使用する方はとくに注意が必要です。

毛細血管拡張症の治療方法は?

色素レーザー(Vビーム)で治療を行います。小児期は成人に比べ皮膚が薄く血管腫が浅い所に存在するため、効果が出やすいので早期の治療をオススメします。血管にあるヘモグロビンに反応する色素レーザー(Vビーム)を患部に照射することで、原因となっている毛細血管を破壊して肌の赤みを軽減します。

色素レーザー(Vビーム)を照射

保険適用となります。3ヶ月以上の間隔を空けながら、色素レーザー(Vビーム)治療を行います。効果を実感するタイミングの目安は5回程度です。当院ではシネロン・キャンデラ社のVbeamⅡ (VビームⅡ) を採用しております。

毛細血管拡張症の治療中に注意することはありますか?

  • 色素レーザー照射によって血管が壊れるため、内出血(紫斑)が起こります。2週間ほどで改善します。
  • 熱を加えるため、赤く炎症が起こったり、水ぶくれなど軽いやけどのような症状が出現する可能性があります。
  • 炎症後の色素沈着が起こり、しばらく茶色く色がつくことがあります。半年以上かけて徐々に元に戻ります。ただし日焼けをすると長期化します。
  • 色素脱失、瘢痕形成などの合併症が起こる可能性もあります。
  • 副作用が落ち着かないまま次の色素レーザー治療をすると、炎症後色素沈着が悪化したり効果が出にくくなります。
  • 施術後は軟膏治療や紫外線ケアを行います。医師の指示に従ってください。
こどものアザは保険適用で治療できます。

ご予約の方法

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※あざ治療、美容皮膚科以外の診察は予約せず直接ご来院ください。

※1週間以内に風邪症状のあった方は受診をお控えください。
当院は新生児の方も受診しますため、ご理解ご協力をいただけますと幸いです。

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