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外傷性色素沈着症

外傷性色素沈着症とは何ですか?
皮膚に強い刺激やダメージが加わった後に生じる色素沈着のことを指します。転倒や擦り傷、やけど、ニキビ跡などが原因となり、皮膚の炎症が治癒する過程でメラニン色素が過剰に生成され、沈着します。また、怪我をした際に皮膚に付着した砂利などが皮膚の中に残ることがあります。時間の経過とともに薄くなることもありますが、色素が深い層に残った場合は長期間にわたって消えにくいことがあります。また、タトゥー(刺青)のように見えることもあり、外傷性刺青(がいしょうせいしせい)と呼ばれることもあります。
外傷性色素沈着症はナゼなるのか?
外傷性色素沈着症は、皮膚にダメージが加わった際に炎症が起こり、それに伴ってメラニン色素が過剰に生成されることが主な原因です。通常、皮膚のターンオーバーによって時間の経過とともに薄くなりますが、刺激が繰り返されたり、紫外線を浴びたりすると色素が定着しやすくなります。深い層まで色素が入り込んでしまうと、自然に消えるまでに数年かかることもあります。
外傷性色素沈着症になりやすい人
肌が敏感な人や、皮膚にダメージを受けやすい環境にいる人に多く見られます。特に、日常的に外傷を受けやすいスポーツをしている方、ニキビができやすい方、紫外線を浴びる機会が多い方は注意が必要です。また、炎症が起きた際に適切なケアを行わずに放置すると、色素沈着がより長く残ることがあります。
外傷性色素沈着症の治療方法は?
外傷性色素沈着症の治療には、ルビーレーザーを用いて過剰なメラニン色素を破壊する方法もあります。
ルビーレーザーを照射
症例によって異なりますが、3~6ヶ月以上の間隔を空けて複数回の施術が必要になることがあります。比較的浅い色素沈着であれば、少ない回数で改善が見込めます。

外傷性色素沈着症の治療中に注意することはありますか?
- 熱を加えるため、赤く炎症が起こったり、水ぶくれなど軽いやけどのような症状が出る可能性があります。
- 炎症後の色素沈着が起こり、一時的に色が濃くなる場合がありますが時間とともに元に戻ります。ただし日焼けをすると長期化します。
- 色素脱失、色素沈着、瘢痕形成などの合併症が起こる可能性があります。
- 副作用が落ち着かないまま次のレーザー治療をすると、炎症後色素沈着が悪化したり効果が出にくくなります。
- 施術後は軟膏治療や紫外線ケアを行います。医師の指示に従ってください。