Bruise
伊藤母斑

伊藤母斑とは何ですか?
生まれつき、または幼少期に発生する青や灰色がかった色素斑の一種です。主に肩、上腕、鎖骨周辺、背中の上部などに現れることが特徴です。太田母斑と似ていますが、顔ではなく体に出る点が異なります。自然に消えることはなく、年齢とともに色が濃くなることがあります。
伊藤母斑はナゼなるのか?
伊藤母斑は発生原因がはっきりしていませんが、胎児期の皮膚メラノサイト(メラニンを作っている細胞)の定着過程に何らかの問題があるのではないかと推察されています。
伊藤母斑の治療方法は?
伊藤母斑の治療は、Qスイッチレーザーで過剰なメラニン色素を壊す治療を行います。
Qスイッチレーザーを照射
保険適用となります。Qスイッチレーザーの治療では薄い青あざは1回で終わることもありますが、症例によっては3~6ヶ月以上の間隔を空けて5回以上の治療が必要となることがあります。皮膚が薄い幼少時の方が治療効果も高く、治療開始が早いほど少ない治療回数で高い効果が得られます。

伊藤母斑の治療中に注意することはありますか?
- 熱を加えるため、赤く炎症が起こったり、水ぶくれなど軽いやけどのような症状が出現する可能性があります。
- 炎症後の色素沈着が起こり、しばらく茶色く色がつきますが半年ほどかけて元に戻ります。ただし日焼けをすると長期化します。
- 色素脱失、色素沈着、瘢痕形成などの合併症が起こる可能性があります。
- 副作用が落ち着かないまま次のレーザー治療をすると、炎症後色素沈着が悪化したり効果が出にくくなります。
- 施術後は軟膏治療や紫外線ケアを行います。医師の指示に従ってください。