Bruise
異所性蒙古斑

異所性蒙古斑とは何ですか?
異所性蒙古斑とは、蒙古斑が通常見られるお尻、腰、背中以外の部位に現れるものです。太田母斑などの青あざとは異なり、ほとんどの場合6歳頃までに自然に消失します。ただし、青あざが広範囲にわたる場合や色が濃い場合は、消失に時間がかかったり、大人になっても残存することがあります。

異所性蒙古斑はナゼなるのか?
異所性蒙古斑の発症原因ははっきりしていません。皮膚の深層部(真皮)にメラニン色素を産生する色素細胞が存在することで、青みがかった色素斑が形成されます。これは、本来は出生までに消失するはずの真皮の色素細胞が残存しているためと考えられています。自然に消退する青あざであれば経過観察しますが、色が濃い場合や広範囲の場合は消退しにくいため、治療が推奨されます。
異所性蒙古斑になりやすい人
蒙古斑は日本人の乳幼児のほぼ100%に見られる一般的な症状です。通常の出現部位(お尻、腰、背中)以外に現れるケースは1000人に数名程度と稀ですが、原因は蒙古斑同様に、はっきりしていないため、お母様が自分を責める必要はありません。

異所性蒙古斑の治療方法は?
異所性蒙古斑の治療は、ルビーレーザーで過剰なメラニン色素を壊す治療を行います。
ルビーレーザーを照射
保険適用となります。ルビーレーザーの治療では薄い青あざは1回で終わることもありますが、症例によっては3~6ヶ月以上の間隔を空けて5回以上の治療が必要となることがあります。皮膚が薄い幼少時の方が治療効果も高く、治療開始が早いほど少ない治療回数で高い効果が得られます。
異所性蒙古斑の治療中に注意することはありますか?
- 熱を加えるため、赤く炎症が起こったり、水ぶくれなど軽いやけどのような症状が出現する可能性があります。
- 炎症後の色素沈着が起こり、しばらく茶色く色がつきますが半年ほどかけて元に戻ります。ただし日焼けをすると長期化します。
- 色素脱失、色素沈着、瘢痕形成などの合併症が起こる可能性があります。
- 副作用が落ち着かないまま次の色素レーザー治療をすると、炎症後色素沈着が悪化したり効果が出にくくなります。
- 施術後は軟膏治療や紫外線ケアを行います。医師の指示に従ってください。