Bruise
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

ADMとは何ですか?
主に思春期から成人期にかけて現れる青や灰色がかった色素斑のことです。頬骨や目尻、下まぶた、額などに1~3mmの小さく点状に左右対称で拡がる特徴があります。自然に消えることはなく、適切な治療を行うことで改善が可能です。生まれつきではなく、思春期以降に徐々に色が濃くなっていくため、シミや肝斑と間違えられることもあります。

ADMはナゼなるのか?
ADMは、真皮にメラニンを産生する色素細胞(メラノサイト)が異常に残存し、過剰なメラニンが蓄積されることで発生します。原因は明確にはわかっていませんが、遺伝的要因が関与すると考えられています。また、紫外線やホルモンの影響で色が濃くなることもあります。

ADMになりやすい人
ADMはアジア、特に東アジアの日本、韓国、中国の人に多く見られ、男性より女性の方が10倍ほど発症しやすい疾患です。10代から20代にかけて発症することが多く、30代以降に目立つようになることもあります。また、家族に同様の症状がある場合、遺伝的な要因で発症しやすいと考えられます。
ADMの治療方法は?
ADMは自然に消えることはなく、レーザー治療が有効とされています。
ルビーレーザーを照射
色素斑に対して有効で、メラニン色素を破壊して薄くする効果があります。

ADMの治療中に注意することはありますか?
- 熱を加えるため、赤く炎症が起こったり、水ぶくれなど軽いやけどのような症状が出現する可能性があります。
- 炎症後の色素沈着が起こり、一時的に色が濃くなる場合がありますが時間とともに元に戻ります。ただし日焼けをすると長期化します。
- 色素脱失、色素沈着、瘢痕形成などの合併症が起こる可能性があります。
- 副作用が落ち着かないまま次の色素レーザー治療をすると、炎症後色素沈着が悪化したり効果が出にくくなります。
- 施術後は軟膏治療や紫外線ケアを行います。医師の指示に従ってください。